Friday, January 21, 2011

『脳研究の最前線 下』理化学研究所

・・・ここ100年の間にSFで語られたテーマの多くが

現実のものになっています・・・

近年、現実味を帯びてきたもののひとつに、

脳とコンピュータをつなぐというテーマがあります。

  例えば、映画『マトリックス』では、登場人物が

・・・脳につながるインターフェイスを介して、

電子ネットワークの中の仮想空間に入り込みます。

体は物理的にまったくうごかしていないのに、

脳波仮想空間の中を、体を動かしてどんどん歩き回ります。

  ・・・これは全くの荒唐無稽なアイデアなのでしょうか?

いいえ、そのようなことはないと思います。

それは脳という一つのシステムがだまされやすいシステムである

ことを物語っているのです。

p.p.65-66

 

・・・神経細胞が見せた選択的な可塑性の発見は

きわめて驚くべきことでした・・・

例えるなら、地球の裏側に居る、会ったこともない、

存在すらわからない誰かの手の上げ下げを、

自分が考えただけで制御できるようなものです。

(p.103)

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