・・・ここ100年の間にSFで語られたテーマの多くが
現実のものになっています・・・
近年、現実味を帯びてきたもののひとつに、
脳とコンピュータをつなぐというテーマがあります。
例えば、映画『マトリックス』では、登場人物が
・・・脳につながるインターフェイスを介して、
電子ネットワークの中の仮想空間に入り込みます。
体は物理的にまったくうごかしていないのに、
脳波仮想空間の中を、体を動かしてどんどん歩き回ります。
・・・これは全くの荒唐無稽なアイデアなのでしょうか?
いいえ、そのようなことはないと思います。
それは脳という一つのシステムがだまされやすいシステムである
ことを物語っているのです。
(p.p.65-66)
・・・神経細胞が見せた選択的な可塑性の発見は
きわめて驚くべきことでした・・・
例えるなら、地球の裏側に居る、会ったこともない、
存在すらわからない誰かの手の上げ下げを、
自分が考えただけで制御できるようなものです。
(p.103)
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