Wednesday, June 1, 2022

母里啓子『子供と親のためのワクチン読本』

 

 「ワクチンで重症化を防ぐことができる」という証拠はありません

同じインフルエンザウイルスに感染しても、悪くなる人と悪くならない人がいます。その人が病気にかかった時の体力や、体全体の免疫状態が大きく関わってきます。これはワクチン接種の有無には関係ありません。

2009年に新型インフルエンザが流行し、誰も抗体を持っていない新しいウイルスが流行しました。ワクチンもまに合わず、打っている人がいない中で、ぜんぜん症状も出ず、熱も出さずに、しっかりと新型インフルエンザに感染していた人が一定数いたことが調査でわかっています。

任意接種のおたふくかぜのワクチンも、ワクチンを打ってもかかることの多いものです。これも、「かかっても軽くすむ」と、医療機関ですすめられることが多いと思います。けれども、おたふくかぜは、小さいうちにかかってしまえば、ワクチンを打たなくても、診断もつかないほどごく軽くすんでしまうことが多いのです。

重症化を防ぐためにワクチンを打つ必要はありません。

(p.p.24-25)

****************

予防接種が増えたぶんだけ、副作用の事故は増えています

この数は少なくありません。死亡例の報告もあります。検討会ではほとんどがワクチンとの関連なしとされますが、ワクチン接種後の赤ちゃんに、原因不明の乳幼児突然死症候群が起きた例が多数出ている現実には、こわさを感じます。

また、接種回数や接種間隔を間違えたり、同じワクチンを打ってしまったりなどの予防接種時のミスも年々増えています。

…なぜほとんど報道されないのでしょう?

それは、予防接種は、国がすすめていることだからです。予防接種で被害を受けるニュースは、受ける人たちを不安にさせ、接種率が下がる原因になります。国がすすめていることを妨げるニュースは、報道されにくいのです。

(p.p.50-51)

****************

Q「ワクチンを打たないなんて周りに迷惑」と言われて動揺しています

A ワクチンを打ったら病気の感染源にならないわけではありません

ウイルスや細菌は、どこから来たのかわかりません。

…これだけ往来の多い社会の中で、誰からうつったかをいちいち特定してその原因を追究し、あの子からうつったと非難することができますか?もし、そんなことをしたら、いわれなき中傷として、そちらのほうが非難されるべきでしょう。…感染した人すべてが症状を出しているわけではないので、誰からうつったかなど、わかりません。実際インフルエンザなどは、知らない間にかかって、知らないうちに治っている人が感染源になっていることが多いのです。

ワクチンを打ったら感染源にならないわけではありません。ワクチンを打ってもかかるし、人にうつしてしまうのです。また、生ワクチンを打ったことで軽く発症し、感染源になる可能性も大きいのです。

(p.p.74-75)

****************

インフルエンザ、子宮頸がんワクチンなど

まったく打つ意味のないワクチンもあります

…子宮頸がんワクチンはヒトパピローマウイルスの感染予防のワクチンですが、子宮頸がんを予防するかどうかは明らかではありません。まだその結果は出ていません。しかも、世界中で重篤な副作用が報告されています。

…肺炎予防のために65歳以上にすすめられている成人用の肺炎球菌ワクチン、これもまったく必要ありません。高齢者が亡くなる肺炎のほとんどは、唾液などと一緒に口腔内の細菌が肺に吸い込まれることで起こる誤嚥性肺炎です。肺炎球菌だけではなく、口の中にすむ膨大な数の常在菌が原因なので、ワクチンでわずかな型の肺炎球菌を防いでも効果はありません。

(p.p.68-69)

インフルエンザウイルスは変異の早いウイルスですから、どんなに急いでも効果の高いワクチンは作りようがありません。感染を防ぐワクチンでもないので、エチケットで打つ意味もありません。ワクチンを打てば「重症化」を防ぐと言われていますが…確かなデータはありません。また、乳児、幼児への効果はほとんどないことが明らかになっています。

(p.p.164-165)