Sunday, April 10, 2016

『他人を傷つけても平気な人たち』 杉浦義典

サイコパシーは、あなたのすぐ近くにいる

Sugiura, Y. (2015). Tanin o kizutsuketemo heiki na hitotachi: Saikopashi wa anata no sugu chikaku ni iru. Kawadeshoboshinsha.


 サイコパシー傾向のとくに高い人だけが反応する質問項目を調べた研究がフロリダ大学で行われました。その結果、「私は、自分の行動が道徳的であるかに無関心です」という答えが、もっともサイコパシーらしい答えでした。
 つまり、サイコパシーは、道徳に無関心、言い換えれば罪悪感がないのです。(p.38)



 モラルの欠けたパーソナリティを背景としてパワー・ハラスメントをくり返すことを、モラル・ハラスメントと呼びます。このモラルの欠けたパーソナリティとは、まさしくサイコパシーや自己愛パーソナリティのことのようです。

事例から見る「モラハラ」とサイコパシーの関係

事例1

・・・社員たちの対立を利用するために、社員を中傷するようなうわさは放置したりもします。
自分に従順な社員は優遇し、反抗的なものは冷遇するという不公平さを示しました。部下に対する不公平さは目に余るものになっています。不公平さを訴える社員には威嚇で返し、ささいなミスから解雇しようとしたりします。(p.p.108-109)

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