Sunday, April 10, 2016

岡田尊司 『パーソナリティ障害がわかる本』

:「障害」を「個性」に変えるために
Okada, T. (2014). Pāsonariti shōgai ga wakaru hon: Shōgai o kosei ni kaeru tame ni. Tōkyō: Chikuma-shob

①両極端で二分法的な認知
・・・敵か味方かという、中間のない二項対立に陥ってしまうのです。


②自分の視点にとらわれ、自分と周囲の境目があいまい

③心から人を信じたり、人に安心感が持てない
・・・ささいなことでも傷つきやすく、他者を不快なものや自分の邪魔をするものとして捉えがちです。

④高すぎるプライドと劣等感が同居

⑤怒りや破壊的な感情にとらわれて、暴発や行動化を起こしやすい
(p.p.32-41)


自己愛的怒りと嫉妬深さ

 自己愛性パーソナリティ障害の人に見られる一つの特徴は、思い通りにならないと激しい怒りにとらわれることです。その怒りはとても強烈で激しいものです。暴言を吐いたり、物を壊したり、暴力になってしまう場合もあります。


たとえ自分に非があっても、相手の不手際や無能ぶりを一方的に責め立てます。なかには自分を怒らせたことに対して怒るという場合もあります。「なぜ、おれを怒らせるんだ?」「なぜ、私を怒らせるの?」は一つの常套句です。

そして自分を怒らせた相手に制裁を加えようとします。つまり、自分が絶対の基準であり法律なのです。自分を怒らせることは正義に背くことで、絶対の悪とみなしてしまうのです。(p.163)


弱さを見せると危険

 反社会性パーソナリティ障害の強い人は強いものに憧れ、弱いものを軽蔑します。
相手の態度にオロオロしたり、おもねるような態度で接すると、扱いやすい相手だと見なして嘗めてかかってきます。泣き落としにかかったり威嚇したりして、思い通りに操ろうとするようになります。(p.219)

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