Okada, T. (2012). Maindo kontorōru.
Tōkyō: Bungeishunjū.
東西融和と洗脳研究の衰退
(洗脳技術への関心とニーズの高まりは)五〇年代後半から六〇年代前半にかけて、もっとも盛んだったと言える。しかし・・・一九七二年に発覚したウォーターゲート事件は、七四年のニクソン政権の崩壊で幕を閉じたが、この大統領のスキャンダルは、CIAなどの情報機関にも影響し、権力の乱用ややりたい放題の無法ぶりに対して、社会の監視が厳しくなっていく。ウォーターゲート事件の最中、CIAのヘルムズ長官は、[編者註:証拠隠滅するために]MKウルトラ計画など、洗脳技術に関する文書の破棄を命ずるに至るが、その後大統領の諮問委員会は、破棄を免れた文書とともに、調査報告書を七五年に公にした・・・一方で、情報機関や秘密警察のものであったマインド・コントロール技術は、社会学者や精神科医の著作によって、徐々に一般に紹介されるようになる・・・その成果は社会の表舞台へ出て、信者や顧客、選挙の票の獲得といった大衆をターゲットとしたものとして利用され、新しい展開を見せるのである。
サブリミナル効果
そうした中で、マインド・コントロールの歴史において特筆すべき展開は、サブリミナル効果の発見と実用化であろう。
通常は知覚できないほど瞬間的な刺激が、人間の判断や行動に影響を及ぼす可能性については、一九世紀から提唱され、一部で研究されていた・・・サブリミナル刺激は、自覚的に知覚できないがゆえに、理性によるチェックを素通りして、本能的な欲求を直接刺激することができると考えられた。
新しい可能性の登場
サブリミナル効果による方法は、二つの点で革新的だった。一つは、それを被っている人に気づかれにくい点であり、もう一つは、一度に多数の人に効果を及ぼすことができるということである・・・サブリミナル効果を露骨に用いた手法は、その後、社会の警戒心が強まるとともに、規制の対象となるが、もっとマイルドな方法で、暗示効果と組み合わせることにより、サブリミナルに影響を及ぼす手法は、現在も広く用いられている・・・
だが・・・インターネットの急速な普及は、新聞やテレビといった旧来からのマスメディアを駆逐しつつある。資本をもつ大企業がスポンサーとなり、広告枠を買うというスタイルが変容するとともに、プロパガンダの形も変貌しようとしている・・・無名の個人であっても、巨大資本をもつ大企業と同じように、情報を発信し、プロパガンダを行なうことが可能な時代がやってきたのだ。情報の発信量が天文学的なレベルに達しているため、映画やテレビのサブリミナル効果のように、当局が一括して規制することさえできない・・・ネットのサイバー空間は、言ってみれば、地図も警察もない、あらゆる危険がひそむ密林に迷い込んだようなものである (p.p.182-187)。
究極の兵器としてのマインド・コントロール
インターネットの世界は、アメリカのような強力な軍事国家にとってさえ、もはや完全にコントロールすることのできない魔窟となっている・・・そうした中、世界に冠たる軍事国家であり続けようとしているアメリカは、新たな可能性に向けた試みを続けている。
人々の思考や感情を一瞬のうちに、しかも遠隔からコントロールすることができれば、それは究極の兵器になりうるのではないのか・・・それを実現すべく、ブッシュ政権が立ち上げたプロジェクトが、HAARPである・・・電磁波によって発生させた磁場の作用で、地球上の一定地域の人々の精神活動や行動に影響を及ぼす方法の開発を目指している・・・国家的プロジェクトとして採用されたということは、それなりに成算があるということを示している。
電磁波によって脳に影響を及ぼすという可能性が、現実のものとして認識されたのは、実にヴェトナム戦争の頃のことであった。アメリカ軍は、敵が捕虜を尋問する際に用いたLIDAという装置を押収していた。LIDAは、一定周期の電磁波と音波を引き起こすもので、それを装着して、波動を与えると、被験者の脳波にも、同期した波が出現・・・トランス状態に似た精神状態になるという。それによって、催眠を施したのと同じように、訊問や洗脳をやりやすくすると考えられる。
今日目指されているのは、それよりはるかに高度なもので、電磁波や磁場をかけることで、脳の状態自体を直接的にコントロールする装置である・・・この領域において、特異な貢献をした研究者の一人が、ホセ・デルガードで、脳に埋め込むチップを開発したことで知られている・・・電気パルスの頻度を変えることで、神経伝達物質ドーパミンの分泌を調節するのである。
デルガードはさらに、脳にチップを埋め込むといった侵襲なしに、脳の状態をコントロールできないかということに関心を向けていく。そして、彼がたどり着いた方法は、やはり電磁パルスを脳に与える方法で・・・電磁パルスの周波数を調節することで、気分や思考に影響を及ぼすことができるという。しかも、それに必要なエネルギーはわずかで、自然界に存在する電磁波のエネルギーよりも、ずっと小さなエネルギーで可能だという。
デルガードの研究に、早くからCIAなどが関心を示していたが、それをはるかに大規模な形で継承したのが、HAARPだと言える。(p.p.188-190)
独裁者やカルトの狂信的な指導者から、独善的な上司や配偶者、親、イジメに走る子どもに至るまで、そこには本質的な共通項がある。
その第一は、閉鎖的集団の中で、優位な立場にいることだ。その優位性は、相手の安全感を左右できるという点にもっとも関わっており、「生殺与奪の権利をもつ」とも言える・・・その立場を乱用した瞬間に、一方では「虐殺」が起き、一方では「虐待」や「イジメ」が起きる。
むしろそうはならないケースも多く存在するとすれば、そうした弊害を抑止する別の力が働いているからだ。それは、弱い立場の者に対する、思いやりや愛情であり、倫理的責任である。
・・・そこから、マインド・コントロールを行なう側に共通する第二の問題が浮上する。弱者に対する思いやりや倫理感の欠如である。弱っている相手や騙しやすい相手を前にしたとき、それを保護しなければという人間としての感覚が乏しいのだ。むしろ、目の前に差し出された支配の快楽や欲望に溺れてしまう。
そこに第三の問題を指摘することができる。マインド・コントロールを行なう者にとって、支配することが快楽になっているということだ。「支配は中毒になる」と、よく言われるが、それは言い換えると、支配には病みつきになる快感が伴うということだ。その快楽の誘惑に負けてしまう人間が、操ることのできる相手を思いのままにすることにのめり込んでしまう・・・それは力の快感への耽溺であり暴走なのである。
悪しきマインド・コントロールに走る者は、他者を支配する快楽が強烈なのに比して、それを思いとどまる共感や思いやりを希薄にしかもたないと言える。
そうした特性は、精神医学的には、一つの人格構造の特徴に一致する。それは自己愛性である。自己愛性人格構造は、肥大した自己愛や幼い万能感と、他者への共感性の乏しさや搾取的態度を特徴とするものだ。
・・・独裁者や宗教的グルの奇矯さや児戯性は、幼く未熟な自己愛性に由来し、それは威張ったり、強がったり、平気で弱い者いじめをする幼さと共通のものなのである。(p.p.48-49)
マインド・コントロール』(2012年)
1 comment:
8 :名無しピーポ君:2010/10/24(日)
〈警視庁公安部の催眠強姦の特長〉
警視庁公安部による催眠強姦の特長は a)深夜に鍵を開けて侵入するb)被害者が被害に遭っている間、ずっと寝ていて気付かない c)下着を引き裂いたり全裸のままにしておく等、犯行後、意識を回復した被害者が強姦された事に
すぐ気付くようにしてある d)すぐに公安による事件処理が行われ、聞き込みや目撃者探し、刑事鑑識による実況見分等の通常の捜査は絶対行われない d)犯人が即座に断定的に示される e)被害者と家族に対して事件の隠蔽を目的
としたマインドコントロールが行われ事件が完全に隠蔽される f)犯行が行われている地域で事件の実態をカムフラー ジュするための徹底した情報操作が行われる。例外なく以上の特徴を持っている。
すべて公安による事件処理が行われ絶対に所轄署扱いにさせない理由は、公安の犯罪は、ほとんどが担当する監視対象者の仕業に見せかけて行われる。催眠強姦は、事前に証拠として使用するため、監視対象者の精子を盗み取って用意して実行される。所轄署が正規の事件処理をした場合、現場検証や聞き込みを通じて、公安の意図とは別の(真犯人の)証拠収集されてしまう可能性が高いからである。強姦ほど多くの証拠が残る犯罪はない。
警視庁公安部による催眠強姦は、被害者に気付かれずに強姦するという高度な技術を行使しながら、どんな女性でも必ず被害者が意識を回復した時に、被害に遭った事に気付く様に現場で細工した上、自分の遺伝子情報である体液をのこしていくと言う極めて不自然な事件現場が作られる。
'っ警視庁公安部上尾分室'
Post a Comment