Saturday, January 4, 2020

池田昌昭『完全犯罪JAL123便墜落事件』

Ikeda, M. (2003). Kanzen hanzai: Jaru hyakunijūsanbin gekitsui jiken. Tōkyō: Bungeisha. 

目撃証言

午後六時四十五分 長野県南佐久郡南相木村上粟生の主婦が、胴体から煙を噴きながら超低空で、東北の方角へ飛んで行くのを目撃している。(「ドキュメント日航機墜落」『北陸中日新聞』一九八五年八月十三日付朝刊))

…埼玉県浦和市住民の目撃証言もある。「マンションのベランダから西空を眺めていたところ、突然雲の透き間から太陽が射すようなオレンジ色の閃光を見た。双眼鏡で覗くと、両側から青、真ん中から赤い光を発した大型機が北の方へ消えた」。(「各地で多数の目撃者」『朝日新聞』一九八五年八月十三日付朝刊)

…長野県南佐久郡川上村住民の証言。
「埼玉方面から飛んできた飛行機が赤い炎をあげ、やがて黒い煙を残して南相木村と群馬県境に消えた」。(「各地で多数の目撃者」『朝日新聞』一九八五年八月十三日付朝刊)

(p.p.65-67)

生存者は、救出された四人以外にもいた

八月十三日付『朝日新聞』夕刊最終版4版「大刷り」一面トップ見出しは「生存者八人」だった。(朝日新聞社会部編『日航ジャンボ機墜落』朝日新聞社 二〇一~二〇二ページ)

…この男の子[※公表された4名以外の一人]の年齢が七、八歳とすれば、八月十三日昼間に、現場実況生中継を行ったフジテレビクルーによって、この七、八歳の男の子が担架に乗せられて運ばれるのが目撃され、フジテレビでその模様が実況放送されている。

(p.p.158-159)

1 comment:

n said...

アングロサクソンって、犯罪にかけては天才的でしょう。犯罪者が、自分の犯罪はたしかに世間には表沙汰にならないようにする。なぜ表沙汰にならないようにするかというと、自分がこれからも大好きな悪を犯すのに、障害物となるような、よそからちゃちゃを入れてもらいたくないんでしょう。だから隠れてやるけれども、それでいざ見つかった時には、「私はたしかに人殺しが好きなんです」って。切り裂きジャックとか、ああいうセンスがあるんです。賢治の「[毒もみのすきな]署長さん」は、今のイギリスやアメリカの連続猟奇殺人魔とかああいう人たちの心理に通じている、強烈な悪を堂々と主張するところが、これは日本人ばなれしていると思います。

河合隼雄・中沢新一『ブッダの夢』