ゴードン・トーマス(著)・吉本 晋一郎 (訳)
Thomas, Gordon. Journey into Madness: Medical Torture and the Mind Controllers. London: Corgi, 1989. Print.
"What remains for me the most disturbing aspect of my investigation is that even as I write, and later when it is read, there are physicians who continue to participate in torture. Nothing I had researched before could have prepared me for the dark reality of doctors who set out to deliberately destroy minds and bodies they were trained to heal. The realization that physicians are part of a killing machine provokes a special horror."
国際アムネスティやその他人権擁護団体によって規定され、一般に受け入れられている「拷問」についての定義に抵触する行為を行なう医師は、拷問の被害者の意思をくじくため、故意に苦痛を与えるといったように、破廉恥にもその技能を悪用している。
"What remains for me the most disturbing aspect of my investigation is that even as I write, and later when it is read, there are physicians who continue to participate in torture. Nothing I had researched before could have prepared me for the dark reality of doctors who set out to deliberately destroy minds and bodies they were trained to heal. The realization that physicians are part of a killing machine provokes a special horror."
国際アムネスティやその他人権擁護団体によって規定され、一般に受け入れられている「拷問」についての定義に抵触する行為を行なう医師は、拷問の被害者の意思をくじくため、故意に苦痛を与えるといったように、破廉恥にもその技能を悪用している。
1988年には、こうしたはなはだしい(医師が遵守すべき「ヒポクラテスの誓い」と呼ばれる倫理規約の宣誓を)逸脱した違反行為が、世界九十カ国でなされ・・現在着実に増えている。
特に、精神医学は、権力を維持し、そして国民の思想と行動を統制する国家によって、利用される可能性が極めて高い。・・・医師が「診断」を下すことによって、合法的であるかのように見せかけ、反体制者を拘束してしまう。・・・政府の実施する施策に反対する者の信用を傷つけ、発言を封じ込めるために、医師が利用されることが多くなってきた。・・・「精神異常者」と決めつけてしまうには、医師による裏付けがないと信憑性がなくなってしまうからだ。
(p.12)
(キャメロン博士は)財団からの資金繰りがもはや
できなくなるとともに、アメリカの他の財団からの
(キャメロン博士は)財団からの資金繰りがもはや
できなくなるとともに、アメリカの他の財団からの
(マインドコントロール)研究助成金もいっせいに
断たれてしまった・・・博士にとり、最も耐えがたいことは
・・諜報の世界とのかかわりも、これでついに終わった
(ため研究費が入ってこない)ということであった。
(p.384)
1966年(サルを)知覚喪失状態におくため、
脳にレーダー波の衝撃が与えられた。剖検の結果、
脳組織が文字どおり「フライ」にされてしまっていることが
判明した。ホラー映画のシナリオまがいのことが、
情報収集や対敵監視活動と、どこでどう結びつくのかは、
永久に謎であろう。
(p.390)
1972年ゴットリーブ博士はCIA長官に
「人間のあらゆる思想、情緒、知覚、そして欲望を、
脳の電気信号によって、実際に操作できる世界を
創り出すことができる」と(どもるのを抑えながら)報告
・・・「命令によって人を攻撃し、そして殺すように、
人間の脳をプログラムによってついに操作できるように
なった」という。
(p.423)
CIAが以前に犯した不正行為の範囲が広い・・・あまりにも
卑劣なので、実行に移せないというものは、CIAには
それまでなにひとつなかったようだ。恐喝、性的いやがらせ、
それにしばしば殺害という結果に終わるあらゆるたぐいの
暴力行為は、CIAにとって日常茶飯事であった。
(p.430)
「秘密作戦にセックスの罠を仕掛ける」ことの効用を評価
〔=評定〕するというまじめな調査として・・CIAはサン
フランシスコにアパートを借り・・売春宿に改造。
・・・CIA係官が寝室の壁ののぞき穴から、「仕事中の」女性を
「もっと精密に観察」するための望遠鏡(などにも資金をつぎ
込み)・・・係官は「この計画に関係しただれもが、税金で
十分に堪能させてもらう時間がもてた」と、あとになって
話している。客には性欲をそそり、臭いのする粉末が
こっそり与えられ、ベッドの下に置かれた「悪臭弾の放つ
いやな臭いに耐え」、強力な
排尿促進剤が混ざった飲料を飲まされたものであった。
(この実験の目的は悪臭が性行為に及ぼす影響を
評価〔=評定〕することであった)(p.p.372-373)
評価〔=評定〕することであった)(p.p.372-373)
圧巻なのは、敬虔なキリスト教徒でありながら
聖書の戒律を無視し、しかも国際精神病学会会長の
重責にありながら、精神病患者を次から次に見境なしに
実験材料として、まるでモルモットのように手玉に取った
キャメロンの非人間的な悪行だ。・・・不思議なことは
その非人道的な行為に対して、監視する立場にあった
はずのカナダの厚生省を始めだれ一人として、
その生前に告発しなかったことだ。
(訳者あとがき P.535)