Tuesday, May 10, 2016

並木伸一郎 『恐怖の地震兵器HAARP』

Namiki, S. (2012). Kyofu no jishin heiki hapu: San ichichi no higashinihon daishinsai wa jinko jishin ni yoru mono datta. Gakkenpaburisshingu.

かつてアメリカが地震兵器による日本攻撃を企んでいた!

 2005年4月・・米の情報機関OSS(CIAの前身=米戦略事務局)が作成した機密文書が公開された。
 1945年に作成されたこの文書は、「地震を使った対日心理戦争」と題され、米軍が日本近海の海底プレートで、核爆発による地震と津波を起こす計画について記されたものだった
 ・・・「プロジェクト・シール」で開発された“津波爆弾”は、テストで30メートルを超える津波の発生に成功。首脳陣は、これを使って・・・1年以内に狙った場所で地震を起こすことができ、巨大な津波も誘発できると確信した。(p.154) 

 2010年1月12日、ハイチを襲ったマグニチュード7・0の大地震[で]死者が30万人以上に達し、ハイチに壊滅的な打撃を与えた。
 ・・・巨大地震が発生してから11日後の1月25日、ベネズエラのウゴ・チャべス大統領は、
「ハイチの地震は、アメリカの兵器が原因だ!」
とアメリカを名指しで非難し、マスメディアを驚かせた。(p.p.160-161)

 ・・・ベギーチ博士は次のように告げている。
 「ペンタゴンの超兵器HAARPは、かなり前から地震兵器として使用されている。・・・地震を発生させたい地点にある活断層や大陸プレートをピンポイントで狙い、高周波・高電圧の電磁波エネルギーを照射して地震を引き起こす“地震兵器”は、すでに完成されている」(p.135)

低周波は電磁波兵器としても利用できる!

 「HAARPから発せられる電磁波の種類は、人間の精神や身体機能に一番影響を与えやすい・・・。」とベギーチ博士は指摘する。(p.112)

軍関係者が目をつけたマインドコントロール技術

 ワシントン大学の研究において、電磁波照射によって起こった反応は、免疫力の低下および腫瘍の発生だった。(p126)


ゴッドシールドと恐怖の人口削減計画 [Depopulation Agenda]

 元ローレンスリバモア核兵器研究所の研究員で、核汚染問題を追及しているローレン・モレ博士・・によれば2011年3月2~9日にかけ、ノルウェーのトロムソでHAARPに関する国際的なビーム実験が行われていたという。実験に参加したのはイギリス、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、日本、中国、フィンランド、そしてロシアから来た科学者たちだった。

「もはや標的となるのは国家ではなく[一般]国民だ。日本やアメリカは自国の人口を減少させようとしている次の標的はオーストラリアやニュージーランドをはじめとする南半球の各国なのだ」とモレは警告したそうだ。(p.p.216-217)

Reference Video
Fukushima.UK Monarchy Was Behind The Radiation Genocide.MUST WATCH.2015.Leuren Moret.  

[上掲の関連動画開始54分からモレ博士は「集団ストーカー(gangstalking)」によって、司法や警察、そしてカリフォルニア州の不動産が乗っ取られてきた事を指摘。また「集団ストーカー(gangstalking)犯罪」はキリスト教会リーダーが信者をマインドコントロールするために編み出された手口で、西洋では千年来の歴史があり、実際の同犯罪が、いかに卑劣かについて言及。56分から「FUKUSHIMA」は在ノルウェーのHAARPが引き金になり、自然災害に見せかけた放射能汚染により、日本人を含むアジア人の人口削減をその目的としている[Depopulation Agenda]ことを暴露している。] (翻訳担当:n)

飛松五男『なぜ警察官の犯罪がなくならないのか』

Tobimatsu, I. (2013). Naze keisatsukan no hanzai ga nakunaranai noka (Why do the police officers repeatedly commit crimes?) : Moto nekketsu keiji ga terebi de ienakatta koto. Tokyo: Inshidentsu.


            飛松五男氏講演(質疑応答)★警察の組織犯罪とそれを報道しないメディア


第1章 警察官の下半身は無法地帯

警察官の犯罪は、監察がもみ消す
 警察には、「監察」という部署があります。一般市民は警察官の犯罪を取り締まる部署だと思っていますが、本当は違います。警察官の犯罪をもみ消す部署です・・・犯罪をもみ消すんですから、警察官ではありません。監察の人間も、また犯罪者なんです。(p.7)
私が20代で飾磨署に勤務していたとき、窃盗事件で逮捕状を取った被疑者が警察官の弟だったのです。飾磨署が事件をもみ消して、逮捕状は執行されませんでした。
あきれたのは、数年後、その被疑者が警察官になっていたこと。警察は縁故採用がまん延しているので、明らかに不適格な者が入り込んできます。(p.10)

警察署長もわいせつ事件を起こす
私が鉄警隊にいたとき、署長が犯人だった盗撮事件を2つ扱いました。まずO署長。兵庫県警で有名なO3兄弟のいちばん下です。・・・彼(O署長)が神戸駅で降りるときに、「いい加減にしてください」と[筆者は]注意[することしかできませんでした]。現行犯で逮捕してももみ消されますし、逆に自分が仕返しされますから。
警察官の強姦事件も扱いました。・・・監察に指示を仰ぎましたが、「うまく処理しろ」と言うばかり。・・・[強姦犯の]その警察官は異動させられただけだったんです。(p.p.12)

第2章 警察と暴力団は持ちつ持たれつ


第3章 個人情報が警察からダダ漏れ 

個人情報と天下りはワンセット
私が鉄道警察隊にいたとき、地域部長のM警視正がJR西日本に天下りしました。 最初、Mが3回、沿線住民の職業や家族構成を照会してきたので、調べて答えました。 
すると次に、「龍野市(当時。現在、たつの市)在住の男性を逮捕してほしい」と依頼してきました。「騒音問題で苦情を言ってくる」とのことでした。私は「防音壁を作ればいい」と断りました。しばらくして、その男性を龍野署(当時。現在、たつの市)のN警部補が暴力行為で逮捕したことを知りました。 
私がNにきいたら、「Mがカネを持ってきた。タダ働きはしない」と話していました。 
OBが現職に依頼するのは、個人情報の漏洩にとどまらないということです。 (p.28)


個人情報保護法で警察官の価値が上がった 
 企業と直接契約して、個人情報を漏らしている警察官もいました。・・・私とTは同じ覆面パトカーに乗務していました。その端から照会された個人情報が漏れたということで・・・監察の人間が「Tは企業と年間800万円で契約し、大量の個人情報を漏らしていた」と教えてくれたんです。
 本来、Tは逮捕されて、懲戒免職になるはずです。ところが、刑事事件にはならず、2年後に依願退職しました。私は、Tが上司に女性を世話していた見返りだと見ています。(p.p.29-30)

第4章 証拠捏造は日常茶飯事
第5章 知られざる警察内部の薬物汚染

押収した薬物が消える!?
 警察小説では・・薬物犯罪に手を染める警察官はごく一部ですが、現実では、組織ぐるみで薬物に汚染され・・監察に通報した警察官が、逆に不祥事をでっち上げられ、退職に追い込まれる可能性のほうが高いんです。・・しかも、監察官自身が薬物に汚染されていないという保証はないんです。(p.53)
大阪府警の「S」は、兵庫県警で所属長(警察署長や県警本部の課長、隊長など)までのぼり詰めた警察官らの実名を挙げて、「県警内部に薬物の密売組織がある」と話したんです。私も調査を進めていますが・・本書の出版を機会に広く情報を求めます。(p.54)
第6章 パチンコが警察官を腐らせる

第7章 退職後もおいしい天下りが待っている

第8章 トカゲの尻尾切りを許してはいけない 

 一般市民は「警察官の一部が悪い人で、その人たちが不祥事を起こしている」と考えがちです。しかし、実際は「警察官の全部が悪い人で、一部の人たちの不祥事が発覚している[だけだ]」と考えたほうがいいぐらいです。・・・不祥事が発覚すると、いつも個人の責任ばかり追求されて、組織の責任が追求されません。・・・同じようなことをしている警察官が何人もいたり、そもそも組織ぐるみの不正だったりしても、そちらは手付かずのままなんです。これでは、次の不祥事が発覚するのも、時間の問題といわざるをえません。(p.84) 

  監察は警察官の犯罪をもみ消す部署です。と同時に、組織に都合が悪い人間に「不良警察官」のレッテルを貼り、退職へ追い込む部署でもあります。組織の不正を訴える人間がターゲットとされることもしばしばです
 [在職中に、組織の不正を改善するよう何度も具申してきた]私は3回もあらぬ疑いで「特別視察対象者」に指定されました。これになると、3ヶ月にわたり、監察から尾行や張り込みなどの監視を受けます。精神的に耐えられず、辞職したり、自殺したりする警察官もいます
 かくいう私も、2回目に「特別視察対象者」に指定されたとき、監察から長時間の取調べを受け、血尿が出て、精神的にも体力的にも限界となりました。妻と心中しようとしましたが、彼女が「悪い警察の思うツボ」と言うので、思いとどまったんです。(p.p.86-87)
第9章 捜査怠慢も警察の犯罪だ

捜査をしたがらない警察

 警察が捜査をしたがらなくなっているのは事実です。なぜかというと、上から下まで失敗を恐れる気持ちが染みついているからです。捜査能力がないことの裏返しでもあります。
 [Several crime victims were killed while the police refused to file the reports from victims and the family members on stalking and threatening to murder.]

・・・1999年に女子大生の猪野詩織さん(当時21)が埼玉県警にストーカー被害を訴えていながら放置され、殺害された事件が発生しましたが、そのときと状況はまったく変わっていません。前掲ニュース*の葉県習志野署の対応を見ても明らかです。
[*2011年12月、ストーカー被害を訴えていた女性の家族が刺殺された事件。担当警官は自分が休暇で北海道旅行に行きたいため、同女性からの被害届の受理を遅らせ、その間にストーカー被害者家族が殺された。] [In 2011, a female's family were stabbed to death while the police refused to accept the victim's report on stalking case. The police officers in charge did not accept the victim's claim because the officers were going on a vacation trip to Hokkaido.](p.p.90-92)

 私が定年退職する前後にかかわった「姫路バラバラ殺人事件(2004年12月)」。これも警察の捜査怠慢がなければ、事件自体が防止できたか、もっと早く解決できたものです。・・・警察も2月2日に高柳被告の自宅を捜査しているんですが、畠藤さんらの殺害につながりそうなものは[実際、目の前にあるのに、敢えて]一切、押収していません。だから血のついたネックレスもそのままだったんです。
 私が捜査員らを問いただすと、彼らは「畠藤さんらは生きている。性風俗で働いている」と答えました。実際、そういう[虚偽の]情報を捜査員らがマスコミに流し、[被害者は事件に巻き込まれて当然の人物であるかのように印象操作して]取材意欲をそごうとしました。前出の女子大生の猪野詩織さんがストーカーに殺害された事件でも、当初、彼女が風俗嬢だという情報がかけめぐりました。
 私自身も県警本部総務部県民広報課の警察官などから、「飛松は組織に反感を持ち、ウソをついている。暴力団とも癒着している」というデマを流されました。果ては、私の娘が暴力団員と結婚しているとまでされ、怒り心頭です。
 ・・・捜査怠慢で処分された者は1人もいません。被害者や遺族をバカにしていると思います。(p.p.93-96)

第10章 公務災害隠蔽で士気はガタ落ち
第11章 裏ガネと餞別は警察最大のタブー

Thursday, May 5, 2016

守屋英一 『フェイスブックが危ない』

Moriya, E. (2012). Feisu bukku ga abunai. Tōkyō: Bungeishunjū.


その目的はナニ!?フラッシュモブ

 フラッシュモブ(Flash Mob)とは、インターネットを通して、不特定多数の人間が、公共の場にいきなり登場し、何らかの目的を達成すると、即座に解散する行為を指す。・・・米国で多発している犯罪ケースのほとんどが、何十人という集団で、商店や通行人を襲うというものだ。
 フェイスブックのイベントページで、「何時何分どこどこの店を襲撃しようぜ」と犯罪を呼びかけると、それを見た人が「OK。やろうぜ!」と賛同し、いざ集合となるのだ。・・・一人一人をつかまえても、横のつながりがないため、全体について把握するとことができない。日本で[も]似たような迷惑行為が行われている。同じ時刻に、某牛丼店に集まり、いっせいに注文するなど[である]。(p.62)

あなたのつぶやきが、知らない間に活用される!

 ライフログとは、英語のライフ(生活)とログ(記録)を合わせた造語である。フェイスブックでは、わたしたちが何らかの行動をとったときに、その行動の履歴を収集・記録することによって集められた情報が・・・第三者によって再利用できるようになっているのだ。
 具体的には、GPS機能によって自分の所在・・撮影した写真の位置情報をはじめ、実名、誕生日、住所、経歴などのプロフィール情報・・メッセージ、写真、動画といった投稿に関する情報。さらには興味をもった情報・・趣味嗜好に関する情報までもが該当する。(p.70)

 データベースに不正アクセスを行い、個人情報を盗み出す手口もあり、盗んだ情報は、闇市場で売買されている。トレンドマイクロが2011年8月から2012年にかけて行った調査によれば、フェイスブックのアカウントは、1件1.2円、クレジットカード番号は、1件80円から800円前後、銀行口座の認証情報は、1件2000円から2800円前後で取引されている、とのことだ。(p.94)

だます相手と信頼関係を構築する

 機密情報を標的としたサイバー犯罪の特徴の1つとして人間の心理が悪用されている。所属部署のメンバーの名前や趣味嗜好といったプライベートなものまで、あらゆる情報収集が事前に行われる。必要な情報が収集できない場合は狙った相手と関係がある友人などを騙して情報の収集を図る。そのようにして集めた情報を利用して狙った相手を信頼させ緊急性を強調したり、上司や重役の名前を利用して…権威をちらつかせる。また「助けて欲しい」と相手の良心に訴えかけるなどの手口で相手を騙し、必要な情報や行動を引き出す。(p.107)

女性を狙う「ネットストーカー」の恐怖

 ネットストーカーは、インターネットを利用して、特定の人物に…いやがらせをしたり…個人情報を暴露する。場合によっては、住所などを割り出して、自宅や勤務先で待ち伏せするケースなどもある。(p.26)

ストーカーが「ネットストーカー」へ進化!?

 インターネットでストーカー被害に遭うだけでなく、現実のストーカーが「ネットストーカー」へと発展する危険性もある。(p.27)

Monday, April 25, 2016

秋岡史 『ストーカー犯罪』

: 被害者が語る実態と対策

Akioka, F. (2003). Sutōkā hanzai: Higaisha ga kataru jittai to taisaku.

(3)相手不明型 

もしかしたら、家の前を歩いている見知らぬ男がストーカーかもしれないし、買い物中に隣にいる男かもしれない。また、電車の中で目の前に立っている男かもしれないし、近所の誰かもわからない。これでは人間不信や心身症になっても不思議はない。(p.66)

(4) 嫌がらせ型

ストーカーには恋愛感情がまったくない場合だが、一連のストーキングが繰り返され、エスカレートする場合だ。(p.70)

警察は何もしてくれない

東京都に住む自営業の信子さん(三〇代)は、八年ほど前から正体不明のストーカーからの、電話による悪質な誹謗中傷に困り果てていた。・・・警察にも訴え、被害届も出した。・・・しかし、警察は・・・実際には何もしてくれなかった。

千葉に住む会社員の朋子さん(三〇代)は、数年前から元同僚の男性につきまとわれて悩んでいた。・・・相談するようにすすめられて行った管轄警察署では、「ここでは、事件がおきなければ何もできない」と言われ・・・途中でほかの警官たちが入ってきて、「ストーカー?もてるね」とか、「肉体関係はなかったの?」などと興味本位に声をかけられる始末だった。(p.p.84-85)

二〇〇〇年春ごろのことだ。東京都に住む多加子さんは、相手不明のストーキング被害で二年以上も苦しんでいた。そのストーカーが警察に検挙された。
・・・警察署では、被害者の取り調べと称して、ストーカーの家宅捜索で押収した個人的な写真やビデオテープまで見ることになった。多加子さんは抗議したが、部屋には担当者以外の警察官までが集まってきた。そして、大勢で集まって興味本位に見たあげく、ビデオを見て興奮した警察官の一人は、多加子さんにセクハラめいた言葉をかけて身体にまで触れてきたいう。
 ・・・そのうえ早朝の電話で呼び出された警察では、一日がかりで夜遅くまで長時間の捜査につきあわされていた。そのあげくに、被害とは関係のないプライベートなことで、周囲の警察官からも性的な嫌がらせを受けた。(p.87)

 
ストーカーの素顔

・・・(ある人物が)ストーカーだとわかったとき、第三者の反応は「やっぱり」というより、「まさか」という場合が多い・・・ほとんどのストーカーはむしろ職場や第三者の前では「いい人」でとおっていることが少なくない。(p.101)


相談者が語るストーカーの特徴

<ボーダーライン[境界性]人格障害>と呼ばれる類型が・・・ストーカーには多いと言われる。・・・対人関係でトラブルをおこしやすい傾向が指摘されている。他人に迷惑をかけても、自覚症状がないのがこのタイプに多いという(p.p.102-103)

精神的被害は変化する

ストーカーの要求を受け入れればストーキングをやめるのではないかと期待[して要求に合わせようと試みる時期]がある。ただし・・・ストーカーの言いなりになっても被害がやむことはほとんどない。

・・・ほとんどの被害者が経験するのが、ストーカーに<仕返ししたい>とか<殺したい>といった過激な考えだ。しかし、絶対に個人でストーカーに反撃したりしてはいけない。自分が傷つく危険性があるのはもちろん、事件でもおこせば被害者のほうが犯罪者にされてしまい、事実関係を複雑にしてしまうからだ。(p.p.181-182)

無理なくマイペースで

被害者同士で話をしたり・・・気持ちを切り替える・・・支えあえば勇気がわくこともある。辛いのは自分一人ではない、もっとひどい被害者の力になりたいという思いが、気持ちを強くするのかもしれない。そして、今はいつ終わるかもしれないと思う辛い症状も、時間をかければかならず終わりがくることを信じて、気長に闘ってほしい。(p.183)

Sunday, April 10, 2016

フランク・スウェイン 『ゾンビの科学』

:よみがえりとマインドコントロールの探究
Swain, F., & Nishida, M. (2015). Zonbi no kagaku: Yomigaeri to maindo kontorōru no tankyū. Tōkyō: Intāshifuto.

(How to Make a Zombie: The Real Life (and Death) Science of Reanimation and Mind Control)


すべては脳のなかに

人の右の扁桃体を、電極を用いて人工的に刺激してみると、その人はだんだんに恐怖や怒りを感じはじめ、やがてその気持ちは隠しておけなくなるほど大きく膨らむ。感情のダムが決壊すると、ふつうは外の刺激に攻撃の矛先を向ける。・・・電極をはずしたあとにも感情は残り、多くの場合は驚くほど長く続く。(p.116)

隠れ家に踏み込む

ドイツの神経学者エドワルド・ヒッツィが・・・イヌの頭皮を切り裂いて脳を見えるようにしてから、細い金属針で灰白質のさまざまな領域を刺激し、筋肉の収縮をおこさせていた。(p.p.118-119)

[人間でも脳の]随意運動野を刺激すれば脚が急にピクンとのびるかもしれないが、ジョヴァンニ・アルディーニとアンドリュー・ユーアが一世紀も前にやって見せたように、脚に沿って走る神経に電流を流しても同じことが起きる。(p.121)

一九九八年にはノースカロライナ州在住のスチュワート・メロイ医師が・・・電気脳刺激が性欲を刺激するという強力な効果を発見することになる。[慢性的な腰痛を抱える女性の]患者は背骨に電極を埋め込む「仙骨神経刺激療法」と呼ばれる治療を選んでいた。手術中にメロイ医師が電極の位置を試していると、女性が妙なあえぎ声を出しはじめ、「それをどんなふうにやるのか、私の夫に教えてちょうだい」と大声で叫んだという。

昆虫偵察機

[科学者デルガドがコントロールする]ウシの脳には「スティモシーバ」が埋め込まれていた。無線につながった神経のペースメーカーの一種で、デルガドがイェール大学の生理学部にある自分の研究室で設計したものだ。この装置を使って電気脳刺激(EBS)を与えることで、動物を命令に従って踊らせたり鳴かせたりすることができた。

[てんかんの治療を受けていた三六歳の女性の手術後、]療法士が埋め込まれた電極に順番に電流を流しながら話を聞いていた。右側頭葉を刺激したときに、この女性は体の片側でヒリヒリするような快感があると話した。パルスを繰り返すうちに快感はさらに強まって、患者はおしゃべりになり、異性の気を惹くようなそぶりを見せるようになった。あるところまでいくと欲望があまりにも刺激されたせいか、療法士に結婚してほしいと迫った。(p.p.134-135)

もし誰かにスティモシーバを埋め込んだとして、その人物は装置に送られる命令に抵抗できるのだろうか?・・・デルガドの患者のひとりは、手で握りこぶしを作らせようとする刺激を運動皮質に送られ、それに抵抗するよう指示された。何回やってみてもだめだとわかると、患者はため息まじりにこう言った。「先生、先生の電気のほうが、私の意志より強いのだと思います。」

 [だが、命令を直接脳に送るよりも]脳の一部を刺激して感情を呼び起こす[ことで行動を起こさせる]ほうがずっと簡単だ―人はその感情にしたがって行動するだろうし、常にその行動を自発的なものと考える。たとえばデガルドが、ひとりの患者にある種の不安を抱かせるよう何度も仕向け、その患者が自分のまわりを調べるよう誘導してみた。運動皮質に電極を埋め込まれた場合とは異なり、この患者はいつも自分から調べたくなって、自分自身の気持ちに従っただけだと言った。 (p.139)

岡田尊司 『パーソナリティ障害がわかる本』

:「障害」を「個性」に変えるために
Okada, T. (2014). Pāsonariti shōgai ga wakaru hon: Shōgai o kosei ni kaeru tame ni. Tōkyō: Chikuma-shob

①両極端で二分法的な認知
・・・敵か味方かという、中間のない二項対立に陥ってしまうのです。


②自分の視点にとらわれ、自分と周囲の境目があいまい

③心から人を信じたり、人に安心感が持てない
・・・ささいなことでも傷つきやすく、他者を不快なものや自分の邪魔をするものとして捉えがちです。

④高すぎるプライドと劣等感が同居

⑤怒りや破壊的な感情にとらわれて、暴発や行動化を起こしやすい
(p.p.32-41)


自己愛的怒りと嫉妬深さ

 自己愛性パーソナリティ障害の人に見られる一つの特徴は、思い通りにならないと激しい怒りにとらわれることです。その怒りはとても強烈で激しいものです。暴言を吐いたり、物を壊したり、暴力になってしまう場合もあります。


たとえ自分に非があっても、相手の不手際や無能ぶりを一方的に責め立てます。なかには自分を怒らせたことに対して怒るという場合もあります。「なぜ、おれを怒らせるんだ?」「なぜ、私を怒らせるの?」は一つの常套句です。

そして自分を怒らせた相手に制裁を加えようとします。つまり、自分が絶対の基準であり法律なのです。自分を怒らせることは正義に背くことで、絶対の悪とみなしてしまうのです。(p.163)


弱さを見せると危険

 反社会性パーソナリティ障害の強い人は強いものに憧れ、弱いものを軽蔑します。
相手の態度にオロオロしたり、おもねるような態度で接すると、扱いやすい相手だと見なして嘗めてかかってきます。泣き落としにかかったり威嚇したりして、思い通りに操ろうとするようになります。(p.219)

『他人を傷つけても平気な人たち』 杉浦義典

サイコパシーは、あなたのすぐ近くにいる

Sugiura, Y. (2015). Tanin o kizutsuketemo heiki na hitotachi: Saikopashi wa anata no sugu chikaku ni iru. Kawadeshoboshinsha.


 サイコパシー傾向のとくに高い人だけが反応する質問項目を調べた研究がフロリダ大学で行われました。その結果、「私は、自分の行動が道徳的であるかに無関心です」という答えが、もっともサイコパシーらしい答えでした。
 つまり、サイコパシーは、道徳に無関心、言い換えれば罪悪感がないのです。(p.38)



 モラルの欠けたパーソナリティを背景としてパワー・ハラスメントをくり返すことを、モラル・ハラスメントと呼びます。このモラルの欠けたパーソナリティとは、まさしくサイコパシーや自己愛パーソナリティのことのようです。

事例から見る「モラハラ」とサイコパシーの関係

事例1

・・・社員たちの対立を利用するために、社員を中傷するようなうわさは放置したりもします。
自分に従順な社員は優遇し、反抗的なものは冷遇するという不公平さを示しました。部下に対する不公平さは目に余るものになっています。不公平さを訴える社員には威嚇で返し、ささいなミスから解雇しようとしたりします。(p.p.108-109)