Sunday, November 8, 2015

苫米地英人『脳と心の洗い方』

Tomabechi, H. (2006). Nō to kokoro no araikata =: Selfwash your brain : Dr. tomabechi no jinsei o kaeru. Tōkyō: Foresuto Shuppan.

昭和二〇年(一九四五年)九月十七日付の朝日新聞には、占領軍トップのマッカーサー元帥の言葉として以下のような引用がされています。
「連合国が如何なる点においても日本国と連合国を平等であるとは見なさないことを明快に理解するやう希望している。日本は文明諸国家間に位置を占める権利を容認されていない、敗北せる敵である。・・・交渉というものは存在しない。・・・最高司令官は日本政府に対して命令する。しかし交渉するのではない。交渉は対等のものの間に行はれるのである。しかして、日本人は彼等が既に世界の尊敬や或は最高司令官の命令に関して折衝することが出来る地位を獲得したとは信じさせてはならない。。。日本国民に配布されるすべてのものは今後一層厳重な検閲を受けるやうになるであらう。。。」 (朝日新聞昭和二〇年九月十七日付)

これが、当時のGHQの占領政策による情報遮断プログラムでした。・・・特に注目すべきは、検閲制度そのものの存在について、出版、映画、新聞、雑誌等が間接的にも言及してはならいとなっていることで・・・前代未聞の情報遮断プログラムであった・・・。

また、[戦後来日した]催眠・洗脳の権威であるスタンフォード大学のヒルガード教授もかかわった可能性があると推測される、「War Guilt Information Program, WPGIP」(戦争罪悪感情動プログラム)という[悪の日本人が戦争を起こしたので正義のアメリカ人が征伐したと考えるよう洗脳する]プログラムもありました。(p.186-187)


1 comment:

n said...

アメリカを代表する洗脳の専門家に、アーネスト・ヒルガード Ernest Ropiequet Hilgard(1904-2001)という人物がいます。催眠学者で、スタンフォード大学教授、旧米軍と関係があったことは余り公にされていませんが、大変著名な人物です。・・・

ヒルガード教授が没した2001年に、スタンフォード大学 Stanford University が彼の追悼文を発表しました。それをたまたま読んだ私は、驚いてしまいました。そこには、ヒルガード教授の功績の1つとして、「戦後日本の教育の非軍事化の為」にGHQ(連合国最高司令官総司令部)に呼ばれて来日したと書いてあったからです。

苫米地英人『洗脳支配』