Showing posts with label Electromagnetic Weapons. Show all posts
Showing posts with label Electromagnetic Weapons. Show all posts

Wednesday, February 4, 2026

玉城健一 『実話 集団ストーカーに加担する悪党警官の実態』

玉城, 健一, & Tamaki, K. (2024). 実話集団ストーカーに加担する悪党警官の実態 : 真面な人間を精神病者に仕立て上げる方法. Tsumugi shobo.

 私が受けた嫌がらせは、第三者から見るとただの偶然にしか見えず、とても嫌がらせには見えない。彼らが利用した嫌がらせは、専門家の間でガスライティングと呼ばれている手法で、証拠を取るのが難しい方法だった。(p.2)

私が警察官時代に聞いた話では、公安警察の仕事はスパイやテロリストなどの監視が仕事だが、田舎の警察署の公安担当者は、監視対象となる人物が少ない又はいないため、時間を持て余し暇である。そのような場合、監視する必要のない一般市民の中から適当に監視対象を決めて、監視練習(ネットの閲覧履歴、通話履歴、部屋の盗聴、ゴミの持ち去りによる生活パターンの把握と個人情報の入手、尾行などによる行動パターンの把握など)を行うこともあるという。私は、この監視練習となってしまった。このような行為は、本来の監視対象ではない一般市民に行なう行為のため、警察による人権侵害と職権乱用罪になる。
この本を読んでいるあなたは、他人事のように思っているかもしれないが、あなたも監視練習の対象になる可能性は十分にある。
…本書によって、本当の悪党に立ち向かう勇気をもってもらいたいと思う。(p.p.3-4)

この悪党警官は集団ストーカーどもを操り陰険なやり方で私に嫌がらせを仕掛けてきた。彼らは、嘘や誇張した情報を世間に流し、私を悪人に仕立て上げようとした。しかし、本当の悪党は、世間を騙し善人の仮面を被った彼らの方なのだ。最終的に私は彼らを撃退することに成功した。この本にその過程を詳細に記した。忘れないでほしいのは、彼ら悪党どもは、嬉しいことを嬉しいと感じ、悲しいことを悲しいと感じ、怖いことを怖いと感じる、私たちと同じただの人間だということである。本書によってあなたは集団ストーカーに打ち勝つことができるし、警察による監視練習の対象となってしまった時の対抗策も知ることができる。

〇私が行なった集団ストーカー撃退方法は、絶対に他言無用でお願いしたい。貴方が死んであの世に行っても秘密にして欲しいのだ。もし、貴方が約束を破ったら、私は貴方を一生恨みます!。この言葉が、本を使った貴方への脅迫状だと言われても仕方ないと思っている。そして、覚悟がある方だけ、このお話の続きを読んでもらいたい。(第三章 悪党抹殺計画より)
〇日常動作を悪用し相手をノイローゼにする方法
〇真面な人間を精神病者に仕立て上げるには
〇加害者にもかかわらず、被害者になりすまし周囲を誤魔化す方法
〇警察官は聖人君子ではない!悪い奴もいるよ!
〇無知に付け込み市民を脅迫する警察
〇仕返し目的で職権を乱用する悪党警官
〇嘘だろ!警察は納税額で悪党か善人かを決める
〇ど暇警察による市民監視練習の実態
(Amazon.co.jp)

Thursday, June 12, 2025

木元寛明『気象と戦術』

 Kimoto, H. (2019). 気象と戦術 : 天候は勝敗を左右し、歴史を変える. SBクリエイティブ.

気象という名の「兵器」


「テロリストたちは、電磁波遠隔操作により気象を変更し、地震を誘発させ、火山を噴火させるという手段で、エコタイプのテロリズムにすら手をつけている」
 ――米国防長官ウィリアム・コ―ヘンの「テロリズム、大量破壊兵器、および合衆国の戦略」に関する会議での講演
  (1997年4月28日、ジョージア大学)


目的達成のための気象・自然の軍事利用
気象・自然を「兵器」として使用する

1967年から1972年まで、米空軍気象局は、地域一帯を水浸しにしてホーチミン・ルートを泥寧化し、人や物資の移動を妨げようとしました。そのため、3機の改造型WC-130輸送機からヨウ化銀などのフレアを散布して雲の種をまき、ラオスおよびカンボジアに人工雨を降らせる作戦を行っています。
(p.150)


気象、地震、火山をコントロールする?
あながち荒唐無稽ともいえない

欧米の多くの国は第2次大戦の終了直後から、気象を変更する(=操作する)技術の実験をスタートしています。…冒頭のコ―ヘン国防長官の発言のように、気象の変更、人為的な地震の誘発、火山の噴火などが兵器として使用されるという推論は、あながち荒唐無稽ともいえないようです。(p.155)

Friday, December 6, 2024

中村裕美 「味覚の人為的制御」

 健康と疾患を制御する精密栄養学 : 「何を、いつ、どう食べるか」に、食品機能の解析と個人差を生む分子メカニズムの解明から迫る. 羊土社.

味覚電気刺激による味覚の制御

味覚電気刺激による味覚提示は、新たに呈味物質を口腔内に取り込むことなく、すなわち余分な成分を追加せずとも飲食物の呈味を制御できる。…また、刺激装置の構築も安価・小型・軽量で実現できること、即時性、可塑性に優れ時系列的な変化を加えられること、刺激位置によって味を感じる位置も変化することなど味覚表現のダイナミックレンジの広さが、エンターテインメント的用途での活用においても優れている点だろう。

…筆者らは2021年に、経皮電気刺激といって顎と首後ろに電極を貼り付け電気刺激を与える手法を用いて陽極刺激を与えた際に、塩味を最大3倍まで増強できることを実験で検証している。

Sunday, June 16, 2024

SILENT WEAPONS: EXAMINING FOREIGN ANOMALOUS HEALTH INCIDENTS TARGETING AMERICANS IN THE HOMELAND

[沈黙の凶器:アメリカの国民を標的にした国外勢力による特異な健康被害事例に関する調査]

Homeland Security Committee | Republican

U.S. House of Representatives

H2-176 Ford House Office Building

Washington, DC 20515




What: A Subcommittee on Counterterrorism, Law Enforcement, and Intelligence hearing entitled, “Silent Weapons: Examining Foreign Anomalous Health Incidents Targeting Americans in the Homeland and Abroad.”

When: Wednesday, May 8, 2024, at 2:00 PM ET

Where: 310 Cannon House Office Building

 https://homeland.house.gov/hearing/silent-weapons-examining-foreign-anomalous-health-incidents-targeting-americans-in-the-homeland/

Monday, April 10, 2023

紺野大地:池谷裕二 『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか』

紺野大地 池谷裕二 紺野大地 1991- & 池谷裕二 池谷裕二. (2021). 脳と人工知能をつないだら 人間の能力はどこまで拡張できるのか : 脳ai融合の最前線. 講談社.

「念じる」だけでロボットをあやつる

50年以上前に始まったBMI (Brain Machine Interface)の研究は、まずマウスやラットから始まり、徐々にサルへと進んでいきました。その後、安全性に十分に配慮しながら着実に研究は進んでおり、2012年の時点では人間の患者さんにおいて、念じるだけでロボットアームを動かし、ペットボトルの水を飲むことに成功しています。
最近では車椅子やロボットをあやつるだけでなく、考えていることを直接文章にしたり、他の人が見ている夢の内容を見たりすることもできるようになってきています。(p.p.43-45)

患者に短文を音読させ、その間の脳活動を記録するという一連の流れを繰り返すことで、人工知能は「こういうことを話しているときには、脳はこういった活動をする」という関係性を学習していきます。人工知能がこの対応づけをきちんと学習することができれば、その人工知能を逆方向に用いることで、その人の脳活動から文章を予測することができるようになります。
…そしてこの研究がさらにすごいのは、「文章を音読せずに頭の中で思い浮かべるだけで、その文章を予測できるようになった」という点です。これが可能になったのは「文章を音読しているとき」と「文章を声には出さずに思い浮かべているとき」の脳の活動が似ているからです。
最終的にこの研究では、「頭の中で考えていることを文章に翻訳する精度」が最大で97%に到達したと主張しています!(p.p.69-70)

先ほどの「考えていることを文章に翻訳する人工知能」のときと同じように、「こういう夢を見ているときにはこういう脳活動をしている」という関係をひたすら蓄積することで、人工知能は脳活動と夢との関係性を学習していきます。
人工知能が一度この対応づけを学習してしまえば、今度は逆に「脳がこういう活動をしているということは、この人はこういう夢を見ているはずだということが予測できるというわけです。
…この研究を行なった神谷先生らのチームは、最近は「頭の中にあるイメージをそのまま画像にする人工知能」を開発中です。(p.p.75-77)

Friday, July 3, 2020

内海聡『99%の人が知らないこの世界の秘密』

Utsumi, S. (2014). Kyujukyupasento no hito ga shiranai kono sekai no himitsu: Karera ni damasareruna. Isutopuresu. 

恐怖の飛行機雲「ケムトレイル」

ケムトレイルとは、簡単にいえば「毒をふくんだ飛行機雲」である。さまざまなウイルスや有害物質を人工繊維の中にふくませ、それを上空から散布しているのだ。…一躍、時の人となった元CIA(米中央情報局)局員、エドワード・スノーデン氏もケムトレイルについて言及している。
ケムトレイルには、以下の物質がふくまれているとされる。


・突然変異を起こした三〇〇種類のカビ
・乾燥させた赤血球
・二六種類の金属(バリウム、アルミニウム、ウランなど)
・さまざまな病原菌や化学物質
・鎮静剤などの薬
・カチオン性ポリマー繊維
・繊維に閉じ込められた小さな寄生虫の卵
・地球外バクテリア


ケムトレイルは、先進国の政府、軍、製薬企業の共同プロジェクトだ。…本当の目的は、政府は人口削減、軍は生物兵器と気象操作の実験、製薬企業は人々を病気にして薬を売ることである。

…ケムトレイルの被害が最も深刻なのは米国だが、この国ではケムトレイルが原因とみられる奇病が流行している。それが「モルジェロンズ病」だ。すでに六万世帯で被害が発生しているという。…すでに米国では有志団体による告発が始まっている。(p.p.113-116)

こんな「最新兵器」がすでに使われている

もっと恐ろしい話もある。ケムトレイルの中に「バイオAPI」(ナノロボット)という最新ナノ兵器を混ぜ込もうというのだ。
…こうした技術の大半は軍事技術からきている。開発しているのは、米国防総省の研究部門である「DARPA(ダーパ)」(国防高等研究局)だ。

…彼らは脳を模した新しい「チップ」の開発も手がけているし、マッハ四〇(四ではない)の飛行機の研究も手がけているし、高速ステルス機の研究も手がけてるし、脳内チップなどを使った「疑似テレパシー」技術(メッシュネットワーク)についても研究しているし、四足歩行ロボットについても研究している。「透明ディスプレイ」もすでに開発されており、まさに映画『ミッション・インポッシブル』の世界が現実になっている。
これらはすべて米国で暴露されていることであり、ウソでも誇張でもなんでもない事実だ。


あなたがたの使っているスマートフォンは、そんな軍事技術の時代遅れの産物だ。インターネットも同様である。(p.p.117-118)

Wednesday, December 18, 2019

石井光『医者の嘘』

Ishii, H. (2014). Isha no uso: Isha wa jibun no tsugō de uso o tsuku. Tōkyō: Gentōsha. 

内科で稼げない医者が心療内科を開業する

いま、内科医が新しく開業しても、患者はなかなか来てくれません。すでに持病のある人は、どこかのクリニックや病院に通っていますし…薬局で風邪薬を買って自分で治そうとするので、風邪の患者も減っています。結局、患者が集まらないので改行してもすぐに廃業に追い込まれます。
そこで内科医は仕方なく心療内科クリニックを開業するのです。…しかし心療内科は内科の一部であって、医者はうつ病に関する専門的な臨床経験を積んでいません。


日本は世界一、抗うつ剤が売れる国

…その理由は、心療内科医が気軽に処方しているからだと私は思います。…医者は抗うつ剤を処方するためには、患者をうつ病と診断しなければなりませんから、うつ病患者の数がどんどん増えることになります。
…私は十数社の産業医をしています。社員が休職すると、必ず診断書を提出することになっています。診断書を見ると、うつ病が非常に多いのです。その社員と面談してみると、うつ病が専門ではない私でも、おかしいと感じることがあります。その場合、私が信頼している精神科の専門医にセカンドオピニオンを求めます。すると、別の診断名が出ることがあります。(p.124-126)

Wednesday, December 11, 2019

甘利俊一 『脳・心・人工知能』

Amari, S. (2016). Nō, kokoro, jinkō chinō: Sūri de nō o tokiakasu. 

心を読む ――脳と機械を結ぶ技術BMI

脳科学は、脳の仕組みを明らかにしたい。もし脳内の情報が外部から読み取れるなら、研究が大いに進む。こうして登場したのがBMI(Brain-Machine Interface)である。

…さらに、外部から脳に情報を直接に入れることができれば、これもまた素晴らしい技術が作れる。目の見えない人の脳に、視覚情報を直接送ることができるようになるかもしれない。現に人工内耳は、聴覚細胞を直接に刺激して外の情報を脳内に送り込む。


…BMIは脳内の情報を取り出して解読し、また、脳に情報を直接送り込む技術の総称である。脳内から取り出した情報をコンピュータで解読し、これを処理して再び脳に送り込めば、脳とコンピュータをつないだ仕組みができあがる。アメリカの軍事技術として誕生したとはいえ、これは脳科学、そして現代社会に大きな影響をもたらす技術である。(p.p.219-220)

ATR脳情報通信総合研究所の川人光男に代表されるグループは、脳の活動の情報をただそのままフィードバックして知らせるのではなくて、しかるべき部位の脳情報を解読してこの情報[いまが望ましい状態にいるか否か]をフィードバックする技術を開発した。…これを「脳情報複合フィードバック法(DecNef:Decoded Neurofeedback)」という。(p.221)

…斜め30度の線分を検出する[脳内の]部位のニューロンが活動したとしよう。脳は必要なとき以外にもいろいろな活動を行っているから、これは線分を見ていないときでも起こるし、他の角度を見ているときや安静時にも起こる。

被験者には何を測定しているのかを知らせることなく、この脳内情報を解読して、30度の線分に対応するニューロン活動があれば、いまはよい状態、そうでなければ悪い状態であることを知らせる。

被験者は何がよいのか、何を基準としているのかはまったくわからない。それでも、このように状態のよい・悪いを知らせることで、この被験者の30度の線分に対する検出の感度がわずかとはいえ上がり、これが何週間も保持される。脳の回路のシナプス結合に変化が起こり、ダイナミックスの特性が変わったといってもよい。脳への介入である。(p.222)

心を操作することも可能になる

脳は驚くほどの可塑性があり、脳内のシナプス結合は常時変えられる。…そこで、脳の情報を解読し、その状態が何に対応する[反応している]のか、その[状態にあることの]良し悪しを[実験者が]決めてフィードバックすれば、[被験者の]脳はその方向に[シナプス]結合を変えていくというわけである。…これだと、何をフィードバックしたのかが本人にわからないうちに、特定の情報に適合するように脳を改変できることになる。

…女性の顔写真を何枚か準備して被験者に見せたとしよう。被験者は、写真を見てどの女性が好きであるかを答える必要はない。ただ、実験者がある女性の顔を見たときに被験者に起こる脳内活動をよい状態であると、仮に決める。そして被験者の脳内にこのパターンが起こるたびに、これを好ましい状態として、いま何を見ているかには関係なくフィードバックしていく。
すると、被験者には何もわからないうちに、実験者が決めた特定の女性に対する好感度が上がり、これがある期間保持される。つまり、誰かを好きになるという感情を、本人が知らないうちに操作できてしまうのだ。(p.223)

Saturday, September 28, 2019

白石拓 『透明人間になる方法』

 -- スーパーテクノロジーに挑む
Shiraishi, T. (2012). Tōmei ningen ni naru hōhō: Sūpā tekunorojī ni idomu. Tōkyō: PHP Kenkyūjo. 

念じてコンピュータを操作

二〇〇九年にはホンダのロボットASIMOを脳で念じて動かす実験に成功した。…「近赤外光脳計測装置(NIRS)」と脳波計測の二つを併用して、被験者の脳神経活動の読み取りを強化した。NIRSは、近赤外線を頭蓋から照らし、脳に当たって反射する光を捕らえて、脳血流の変化を計測する装置である。
被験者はまず「右手」「左手」「足」「舌」の単語について、それぞれ自分のイメージを思い浮かべる練習をする。…そして、そのときの神経活動データを蓄積し、計測データから単語を特定するアルゴリズムを構築した。こうした結果、被験者が「左手」(のイメージ)を思い浮かべただけで、ASIMOが左手を上げる動作をすることに成功した。(p.p.40-41)

脳リーディングを利用した犯罪捜査

たとえば、被験者を尋問する際、犯人しか知り得ない事実や写真を提示すると、被疑者がもしそれを知っていればP300という事象関連電位[脳波]が発生する。P300の発生も不随意で、被疑者が「知らない」と答えても記憶と合致すると必ず出るのでウソをつくことができないのだ。(p.49)

脳内の映像を読み取るfMRIと認識パターン


さらに二〇一一年、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校の西本伸志研究員らのチームが、やはりfMRIを使って、映画の予告編を見ている被験者の脳活動を読み取り、ぼんやりとした映像ではあるものの、動画の再生に成功した。…この技術を使えば、人が見ている夢や空想していることをディスプレイに映し出すことも不可能ではない。脳リーディングの技術は確実に進歩している。(p.53)

Saturday, July 27, 2019

茂幸雄『自殺をくい止めろ!東尋坊の茂さん宣言』

Shige, Y. (2010). Jisatsu o kuitomero tōjinbō no shige san sengen. Tōkyō: Sanseidō.

 課長は…別名「瞬間湯沸かし器」とまで言われる直ぐ大声を出す口の悪い人で、一般人がいる前であってもヒステリックに大声を出して指示する嫌なヤツでした。
 こんな嫌なヤツですから他の職場にも知れ渡っており、そこへの異動が決まったときには同僚たちから同情の目で送り出されたのです。

…仕事に対する指示は厳しく、一つの小さなミスでも見付けだしては課長席の前に直立不動で立たされ、子供に物を言っている口調で延々と指示するのです。その態度は、脇から見ていると指示をして楽しんでいるといった感じであり、相手が何度“判りました”と言っても、同じことを何度も何度も言い、人に恥をかかすことなんかは平気です。

…[業務の]結果を報告しても、話の内容もろくに聞かず、何度も言い直しさせられました。そして報告に対する回答を求めても何も答えられず、その挙句にはお前が考えてチャンとしておけと言うだけで、ただ大声を出して指導・育成の名目で彼を罵るだけでした。
 前任者である2人の職員がうつ病に罹り、職場を去って行ったとの噂もありました。

…そんなことから寝不足も続き、ミスが多くなった半年後のある日、月報の締め切りが迫ったとき、“お前はこの職場には適さん!お前は用務員以下の人間だ”と言われてしまい、目の前が真っ暗になって体の震えが止まらず、病院に担ぎ込まれてしまったのです。そして、2日間の入院休暇をとった最中に東尋坊の岩場に立っていたのです。
 この話を聞いた私は、これこそがパワー・ハラスメント(職場の上下関係を不当に利用して行う嫌がらせやいじめ)の典型的な被害者(名誉棄損・侮辱・傷害・労災など)だと考えたことから、この実態を証拠化するため、嫌がる彼を説得してボイスレコーダーを持たせて出勤させ、午前中にあった同僚たちとの会話を録音させ、監察室を訪問して善処をお願いしたのです。
 監察室ではこの事態を重くみて真剣に取り上げていただくことになり、課長には従前から精神障害があるとのことで以降休職扱いになり、彼には、裏で私たちの働きかけがあったことも知らされずに無事職場に復帰させることができました。(p.p.39-43)

 *******************

 死を覚悟して東尋坊の岩場に立った人たちが訴えていた言葉から見えてきた日本の社会の問題点です。
1 宗教関係者による対策の怠慢です。
  宗教施設を訪問しましたが、どこの施設も受け入れてくれなかった…。
 との訴えがあります。
  [...]


2 教育関係者による対策の怠慢です。
  義務教育時代、そこでいじめにあい、…それがPTSDとなって大人になっても人との交際ができず、人生の落後者になってしまった…
 との訴えがあります。
 [...]


3 精神科医による対策の怠慢です。
  うつ病になって精神科へ行ったが、副作用の強い薬を勧められ、カウンセリングも3分で帰された。…薬しかくれずに放置されている。このまま生き続けるのが辛い…
 との訴えです。
…現実は、お金儲けになる投薬の部分しか処方してもらえず、「環境の調整」とか「休養」については、ほとんど指導されずに放置されています。
…「自分の患者さんの半数近くの人が自死で亡くなっていると、堂々と発表された医師がいました。…医師として自分の患者さんが…バタバタと亡くなっているのを知りながら放置している現実について、何も心が痛まないのでしょうか?


4 行政による対策の怠慢です。
  生活苦から生活保護の相談をしましたが、住まいのない者には生活保護の適用は出来ないと言われました。…
 との訴えです。
…何の保護の手も差し伸べられずに路上に放り出されたと言う人もいました。
 [...]


5 「自殺の名所」と言われている自殺多発場所に対する対策の怠慢です。
  自殺の名所と言われている場所へ数箇所行き、最後の決断(再起か自殺か)をするために訪れました。しかし何処の名所へ行っても“お好きな所からどうぞ”という場所になっていました…
 との訴えがあります。
…福井県・東尋坊では、年間200人以上の自殺企図者が集まって来ており、過去30年間に600人以上もの人が自殺で亡くなっているのに、放置されているのです。…また、ここでの自殺防止活動をしている我々の団体に対しても妨害活動があり…ただ静観していろと言うだけでした。


6 警察による対策の怠慢です。
 自殺企図者として一時保護をされたが、自分の悩み事の問題解決にはならず、再び、自殺願望の気持ちが強まり、岩場に立ってしまいました…
 との訴えがありました。
 [...]


7 報道機関による対策の怠慢です。
 東尋坊における自殺の現状については、残念ながら、地元地方紙による報道が殆どなされていない現実です。…地元から何等かの圧力がかけられているため事実の報道が出来なくなっているのだとしか思われません。

(p.p.60-69)

Tuesday, November 6, 2018

Smith, J.E.,『気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』

Smith, J. E., & Fulford, B. (2010). Kishō heiki jishin heiki hāpu kemutoreiru: Kankyō kaihen de sekai shihai o mokuromu gunji puroguramu. Tōkyō: Seikō Shobō. 


 HAARPの基盤になっていると考えられるAPTI社の特許群においては、ジェット気流を動かして気象を操作することや、別の技術を用いて意図的に洪水や旱魃を引き起こすことなどが公然と語られている。また、電離層を上昇させて宇宙空間まで拡げ、通過した電子装置(接近するICBMやスパイ衛星など)をすべて、電荷を帯びたプラズマで破壊するといった特許まである。(p.24)

二〇〇八年八月、ロシアの下院がHAARPに対し、「従来と質的に異なる新型兵器」の開発計画であるとして懸念を表明した。
…米国がHAARPの名の下で国際社会の規制を受けずに大規模な科学実験の計画を進めており、無線通信の妨害、宇宙船やロケットの装置の破壊、送電網や石油・ガスパイプラインへの深刻な打撃、地域全体の住民の精神的健康に悪影響をもたらすといったことが可能な兵器の開発を目指していると主張している。
 このような大規模な地球物理学的実験を国際的に禁止することを求める嘆願書にロシア議会の九十人の議員が署名し、プーチン大統領や、国連をはじめとする国際機関、国連加盟国の議会と首脳に送られたほか、科学界やマスコミにも伝えられた。(p.p.24-25)


研究報告書「空軍2025」が暗示する近未来の戦争デザイン

米国でも過去に、悪意に基づく環境改変がいくつか行われている。一八四〇年代、政府は北米地域の先住民と一連の戦争を繰り広げていた(インディアン戦争)。…政府は[先住民の生活基盤の]バッファローさえいなければインディアンは自滅すると考え、何千人ものハンターを雇って数千万頭のバッファローを殺させた。これによりバッファローは絶滅寸前に追い込まれ、インディアンは降伏せざるを得なかった。
 それから百年後、米軍が東南アジアで同様のことを行っている。…密林が敵の住み処になっていることに目を付け、オレンジ剤やホワイト剤などの数百万ガロンの枯れ葉剤を散布したのである。
 また、これと並行して、気象を攻撃に利用することも企てられた。「ポパイ作戦」と名付けられたこの作戦では、ベトコンの補給線(ホーチミン・ルート)上空で雲の種まき(クラウドシーディング)が実施され、未舗装の道路を豪雨でぬかるませて輸送能力を奪うことが試みられた。(p.p.36-37)


ツナミ兵器開発の秘密計画「プロジェクト・シール」


『ニュージーランドヘラルド』紙のユージーン・ビンガム記者が二度にわたって‥「プロジェクト・シール」という驚くべき計画の存在を伝えているのだ。最初の記事は、一九九九年九月二十五日に「戦時中のニュージーランドの驚くべき秘密――津波爆弾』という見出しで同紙に掲載された。
  ‥陸軍に所属していたオークランド大学のトーマス・リーチ教授が、一九四四年と四五年に海中で複数の爆弾を爆発させて、ファンガパラオで小規模な津波を発生させていた。‥米国の国防幹部は計画が戦争終結前に達成されていれば原子爆弾に匹敵する役目を果たしていた可能性があるとしている。(p.p.86-87)

厳重に隠蔽されるHAARPの実像

「区画化(compartmentalization)」も、軍が情報を隠す重要な手口の1つである。区画化とは、作戦に関わるすべての人員や部隊に、任務を果たすのに必要な情報しか与えないというもので、古代より軍隊が用いている方法だ。…HAARPの施設でアラスカ大学の学生と教授がやっているのは、プロジェクトのいわば「現場仕事」である。…彼らはおそらく必要最低限の情報しか知らされておらず、プロジェクトに“裏(非合法作戦)”の側面があることには気づいていない。そのため彼らは「それらしく否定する」のを常としている。(p.99)

「地球が燃える日」と東海大学創立者の知見

ホワイトフォード教授は…核実験が始まる前の二十世紀前半の地震の発生率と、一九五〇年から一九八八年までの発生率を単純比較してみた。結果、核実験が始まる前の五〇年間、マグニチュード五・八を超える大型地震は平均して年間六八回発生していたことがわかった。一方、実験が始まった後では、平均して年間一二七回と数が「急激に跳ね上がって」いた。(p.62)

HAARPの基盤となっている理論

 バーテル博士は『戦争はいかに地球を破壊するか』で、次のように述べている。
 一〇ヘルツのEFLは容易に人体を通過することができ、脳波の周波数に対応するので人間の思考を混乱させるかもしれないという懸念がある。(p.p.108-109)

国防総省の研究機関DARPAの役割

 DARPAには八つの研究室があり、HAARPはそのうちの戦術研究室に属している。(p.138)

現出する「ミッション・トゥ・マーズ」の世界


 私は前著『HAARP―陰謀の究極兵器』でHAARPの送信電波の科学的原理を詳しく説明し、人の脳の活動と同じ周波数の極低周波で世界を満たすことを目論んでいる可能性があることを述べた。HAARP関係者と米海軍は、深海の潜水艦との通信時にそのような弊害が生じることを認めている。HAARPを使えば、私たち全員の頭に目に見えないパーシンガー・ヘルメットをかぶせることができるかもしれないわけだ。(p.172)

大気を兵器にする時代が既に到来している

 HAARPは高周波“能動”オーロラ研究プログラムであり、受動的な観測のようなものではない。能動的に働きかけ、大気を改変しようという研究なのだ。「HAARPを用いた応用・研究の可能性」という報告書にもあるように、HAARPは純粋な研究から軍事・民間への応用に移行」することを想定している。(p.174)

化学雲(ケムトレイル)の背後に隠される計画と目的

 ケムトレイルとされているものはどうやら単一の現象ではなく、複数の計画や目的があるようなのだ。‥さまざまな人々が、さまざまな目的で、環境中に驚くほどの種類のエアロゾルを放出していることが明らかになっている。…エアロゾルは現実の問題であり、科学関連の専門書でもそのことは認められている。(p.34) 

飛行機雲(コントレイル)はなぜ化学雲に変化したのか

  一般公開されている文書に、民間組織や学術機関、複数の国の政府機関が数十年前からヨウ化銀やバリウムなどの物質を大気に撒いていることが記録されているのである…。これらの化学物質は、気球、航空機、ロケット、山頂に常設された施設などから散布されてきた。(p.181)
ケムトレイル_航空整備士の内部告発
『気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』掲載

日本に襲いかかる地震・気象兵器—ベンジャミン・フルフォード(監訳者解説)

地震兵器を使った対日攻撃計画が存在した

…アメリカ政府が公開した過去の秘密文書「NNO857139」‥によれば一九四四年に現在のCIA(米中央情報局)の前身OSS(米戦略事務局)が作成した「地震を使った対日心理作戦計画」には、日本近海の海底に爆弾を仕掛け、地震と津波を起こそうとしたことが明記されている。‥そこには「地震を恐れる日本人の特性を利用し、地獄に呑み込まれたと思わせる必要がある」と書かれている。
…さらに見つけたのは、冷戦下にあった旧ソ連とアメリカの間で、お互いに地震兵器を使用して攻撃するのはやめようという取り決め、条約を結んでいたことだった。[※1977年日本を含む48か国が署名した『環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約』参照]…一九九七年四月二十八日のウイリアム・コーヘン国防長官(当時)の記者会見での発言を思い出してほしい。
 
一部の国がエボラウィルスのような病原体を造ろうとしてきたことを示す報告書が複数存在する。そんなことが現実になれば、控えめに言っても極めて危険な事態になるだろう。アルビン・トフラーも「特定の人種や民族を抹殺するため、一部の科学者が人種に特異的に作用する病原体を生み出そうとしている」と記している。特定の作物を狙い撃ちにする技術や昆虫を開発する動きもある。電磁波で遠くから火山の噴火や地震を人為的に起こしたり、気候を変えたりする環境テロに手を染める者たちもいる。[多くの優秀な頭脳が、他国を恐怖に陥れる方法を探している。これは現実に起こっていることであり、我々も対策を強化しなければならない。]

* Alvin Toeffler has written about this in terms of some scientists in their laboratories trying to devise certain types of pathogens that would be ethnic specific so that they could just eliminate certain ethnic groups and races; and others are designing some sort of engineering, some sort of insects that can destroy specific crops. Others are engaging even in an eco- type of terrorism whereby they can alter the climate, set off earthquakes, volcanoes remotely through the use of electromagnetic waves.
DoD News Briefing: Secretary of Defense William S. Cohen (Wikiquote)

‥コーヘン国防長官のこの発言はもちろん、ペンタゴンのホームページにも掲載されている。(p.p.314-315)

ポーランド大統領搭乗機墜落事故の真相

二〇一〇年四月十日、ロシア・スモレンクス空港近くで起きた飛行機の墜落により、ポーランドのカチンスキ大統領やクレメル外務次官、スクシペク中央銀行総裁をはじめとする「反露親米派」の政府首脳陣、政財界人、軍幹部のほぼ全員がその飛行機に乗り合わせて犠牲となった。
…「カチンの森事件」の追悼式の日に、それをなぞらえたように再びロシアがポーランド政府の幹部を皆殺しにするというのはやり方が安易だし、あまりにも皮肉すぎる。今ではこれも欧米闇政府による凶行で、従来の欧米金融システムからの脱却に傾くポーランドへの脅しであった、と僕は判断している。(p.p.323-324)


出迎えのために先に現地入りしていて難を逃れたポーランド政府関係者が、墜落現場に急行し、目撃していたのだという。そしてそのとき、その人物は墜落の現場で何名かが射殺されている光景をカメラに収めている。その後、その人物は何者かによって刺殺されてしまった。だが、彼が撮った映像はまだネット上で流布されている。(p.326)


* KATASTROFA SAMOLOTU SMOLENSK PIERWSZE NAGRANIE NAPISY
  (AIRPLANE OF SMOLENSK FIRST RECORDING RECORDS)
https://www.youtube.com/watch?v=PxIFh3NkEvM

Saturday, July 28, 2018

Dolman,『21世紀の戦争テクノロジー』

Dolman, E. C., & Momoi, R. (2016). 21seiki no senso tekunoroji: Kagaku ga kaeru mirai no senso. 

Original Book: Dolman, E. C. (2016). Can science end war?. Malden, MA: Polity Press. 

ミクロの戦争――小さいもので思いのまま

ミクロからナノレベルの戦争のおそろしさは、おもに人工感染症にある。…多くは人間が新しくつくり出した病気やウイルスだが、既知の病原体を使うこともできる。…最も簡単な方法はポリオやチフスやインフルエンザのような既存のウイルスを使うことである。…ヒトゲノムマップ(インターネットで手に入る)と化学実験器具があれば医学生にもできる。(Paxman, Jeremy, and Robert Harris. A Higher Form of Killing., New York: Random House, 2011)  最悪なのは、人類を破滅させるつもりなどなくても、新しい致死性のウイルスができてしまうことである。(p.p.115-116)


バイオテクノロジーの善用はDNA操作による人体の改造である。(Shanks, Peter, Human Genetic Engineering: A Guide for Activists, Skeptics and The Very Perplexed, New York: Avalon, 2005) たとえばエンドルフィンの産生をうながす遺伝子のコピーを注射し、痛みを軽減して耐性を刺激する。…遺伝子挿入はさらに先へ進み、遺伝形質を種の異なる生きものに挿入する研究が進められている。この技術を使えば、人間の視力をたとえば猛禽のレベルにまで上げることができるかもしれない。皮膚に保護用の鱗を生やしたりワニのような固く頑丈な皮膚にしたりもできる。コウモリのような音波探知の遺伝コードを導入すれば、真っ暗な闇のなかでも自由に動きまわれる。このような技術が普通に使われるようになるまでにはまだ何年かかかるだろうが、理論と技術はすでに実証されている。(p.p.117)

非致死性兵器の警戒すべき例


視覚兵器

 今日では、一時的に目を見えなくするレーザーの開発に力が入れられているが、この兵器の問題は人によって光の刺激に対する反応が違い、視力の喪失が一時的ですまないケースがあることだ。…レーザーポインターが普及した現在、いたずらでレーザーを照射されたという報告が航空機のパイロットから多数寄せられており、愚か者がハイテク機器を使って悪ふざけすることから安全面の問題が浮上している。…相手が車両を運転していれば人や物に衝突してしまうかもしれず、それは[攻撃側の]意図した結果ではないだろう(副次的被害の低減という観点で好ましくない)。

…対人攻撃に使われる指向性エネルギー兵器は視覚を奪う効果が最も大きいが、ほかにも効果はいろいろある。ストロボ閃光は素因のある人に癲癇の発作を引き起こし、そうでない人にも頭痛や意思決定力の低下から無気力までさまざまな一時的機能停止を起こさせる。敵は疲労からしだいに神経過敏になり、さらには睡眠を妨害されるので士気を阻喪する。(p.p.94-95)

音響兵器

 音響兵器はさまざまな不快感をあたえる。その一つが音の「弾丸」を発射し、激しい苦痛で相手を無力化する高強度指向性音響効果(HIDA)である。神経ガスに似て、方向感覚の失調やめまい、吐き気、嘔吐、かゆみ、失神、頭痛などをもたらす。…高輝度ストロボ閃光と組み合わせれば癲癇のような症状が現れる。その効果は驚くべきものだ。

 音響兵器の大半は、暴動やデモのときに群衆を統御し解散させる目的で低周波を利用する。音は非常に低く、人間には聞こえない。ところがありとあらゆるかたちで肉体に苦痛を与える。(p.p.96-97)


悪臭兵器

…嗅覚を襲う兵器、悪臭弾(臭気剤)である。…心理作戦と併用する場合にはその文化で嫌われているものが使われ、腐敗臭を体にこびりつかせられれば、嘲笑されたりつまはじきにされたりする。臭いがあまりにひどくて — 皮膚に染み込むと、どんなに洗ってもとれない — 誰も近づかなくなる。

 イスラエルはすでに群衆の統制に「スカンク」という名称のシステムを使っている。…「腐った肉と洗わずに放っておいた靴下の臭いを混ぜて、下水から漂う臭気を足したような臭い」だという。(Davies, Wyre. "New Israeli Weapon Kicks up Stinks," BBC News, Jerusalem, October 2, 2008. Online, http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7646894.stm )  

ともあれ、スカンクは車に搭載した放水銃から噴霧され、群衆を追い散らす。しかも非常にしつこい臭いだ。皮膚につくと三日は落とせず、衣服についた場合はすっかり消えるまでに五年もかかることがある。(p.p.97-98)

焼夷兵器

 二〇一〇年に、アメリカ軍は群衆制御と特定の作戦にアクティブ・ディナイアル・システム(ADS)を導入した。…ADSでミリ波を皮膚に二秒間照射すると、約〇・〇四ミリメートルの深さまで浸透し、火で焼かれたように感じる。…この兵器のお披露目に要人や記者が招待され、多くが実際に体験してみた。我慢できた者はなく、みな跳び上がったり腕を振り上げたり、もっていた物を取り落としたりした。

電磁兵器

 電力供給網、発電設備、情報システムを麻痺させる目的で設計されたこの兵器は、強力な電磁エネルギーを瞬間的に放出し、電子機器に過剰な電流を流してショートさせるのだ。都市一つ分ほどの広域内の電気設備を破壊するのに使えるだろう。

 もう一つ開発中の指向性エネルギー兵器は、波動エネルギー弾(PEP)である。発射されたレーザーが人や物に接触するとプラズマが生成されて広がり、打たれた人は衝撃で倒れて意識を失い、後遺症として痛みや吐き気、めまいが残る。(p.p.100-101)

Monday, March 19, 2018

池谷裕二『脳はなにげに不公平』

パテカトルの万脳薬
Ikegaya, Y. (2016). Nō wa nanige ni fukōhei: Patekatoru no bannōyaku. Tōkyō: Asahishinbunshuppan.

見ている夢を当てられる日も近い
...ATR脳情報研究所(当時)の神谷之康博士ら[は]、予め脳が様々な映像に対してどのような脳活動を示すかを測定しておくことで、寝ているときの脳活動から、どんな夢を見ているのかを当てられることを証明しました。(Horikawa, T, M. Tamaki1, Y. Miyawaki, and Y. Kamitani.Neuraldecoding of visualimagery during sleep. Science, 3 May 2013: Vol. 340 no. 6132 pp. 639-642)
 神谷博士らは工夫を凝らした判別関数を予測アルゴリズムとして用いました。さらに今回の研究では、寝ている人を起こして夢の内容を報告してもらっています。寝ぼけ頭脳なので途切れ途切れの曖昧な陳述ですから、巧妙な語彙分類法で、体系的に解析しました。(p.80)


言語マヒが生む天才⁉

ヤング博士らは、なんと健康な人の脳で実験を行いました。(Young, RI., Ridding, MC, Morrell, TL. Switching skills on by turning off part of the brain. Neurocase. 2004 Jun;10(3):215-22.)強力な磁気刺激装置で[言語や概念を司る]前部側頭葉をマヒさせてみたのです。もちろんマヒさせている間は言葉を話せません。しかし、17人中5人という低い確率ではありましたが、記憶力や描画力、計算力が増強したのです。この能力は言語マヒから回復するとともに、平凡なレベルに戻りました。(p.103)

Wednesday, March 14, 2018

飛鳥昭雄/池田整治『メディアが報じない日米関係のタブーと世界金融支配体制』



池田[福島原発事故では炉が]一四〇度二気圧になった時点で冷却水が止まり、炉内の蒸気は漏れていた。事実、最初に炉を確認した技術者はパイプが壊れてシューシュー音をたてているのを確認している。
  その人はおそらく一万シーベルトくらい被ばくして即死に近い状態だったんじゃないかと思いますよ。それを後になって死因を津波のせいにしているのではないか。
飛鳥 あの吉田所長もがんになって死んだじゃないですか。それを、以前からがんだったとか説明している。
池田 とんでもない話です。
飛鳥 でも、それを日本人はみんな信じてしまう。日本人は昔から権力者や政治家や役人に弱いんです。猫も杓子も権力になびいて、自分の頭で考えようとしないんです。
池田 工事の人たちも亡くなっている。
飛鳥 亡くなって、入れ替わり立ち替わりやっている。工事で来た人たちの追跡調査はしていませんからね……。実際には一か月で死んでいるという話も聞きますよ。
池田 仮に亡くなったことが明らかになっても原発とは関係ないことにするんでしょう。
飛鳥 それから、最近は「ぽっくり」も多いですからね。
池田 心筋梗塞に脳梗塞。新陳代謝の盛んなところからDNAがやられていきますから。(p.p.94-95)


[...]

飛鳥 以前、日中の外交を成功させる鍵を握っていた優秀な日本の外交官・西宮伸一氏が、突然、自宅近くの路上で急死した出来事があったでしょう?大使として派遣される寸前のことだったんですが、彼は携帯電話をいくつか持っていて、当然それにはGPS機能があるから、GPSを管理するアメリカはその位置情報をリアルタイムで握っていました。
 そこへ照準を合わせて、仁丹程度の大きさのプラズマを打ちこめば心臓麻痺を起こせます。もちろん、プラズマは透過しますし、瞬時に体内で発生して消えるパルスアタックですから、表皮に穴は開きません。
 また、プラズマは強力な電気ですから、打ちこまれたら心臓はひとたまりもありません。
池田 同様の兵器は、実際にイラク戦争でも使っていますよ。(p.248)

[...]



飛鳥 アメリカが作った電磁波兵器は電子レンジ式でね、たとえば、それをテロリストに向けると体の中から熱くなる。アメリカは殺傷兵器じゃないと言ってますが……。
…でも、電磁波の出力レベルを上げたら、電子レンジの中の卵のように人体が血液の沸騰により爆発する。
池田 建前としては、暴徒鎮圧に使うと言ってるけど。…しかし、この兵器が細胞、特に脳細胞に対して長期的にどういう影響を及ぼすかということの検証は誰もしていない。本当は開発段階でやっているだろうけど隠している。
飛鳥 少なくとも動物実験はやっているはずです。電磁波兵器はプラズマ兵器でもありますから、最終段階ではすさまじい高熱で人体内部から発火し、わずか四分足らずで体が灰になるでしょう。[...]
池田 米軍もそうだし、先進諸国は大体電磁波兵器を持っていますね。日本を除けば。(p.p.263-264)


[...]

飛鳥 …老人の多くはテレビ漬けの日々を送っていて判断力が低下していますし、戦後からすべてを自民党にお任せする人生ですから、疑うことを知らず、何度もオレオレ詐欺に
引っかかります。…いざとなればアメリカが助けてくれるという妄想を抱いていますが、そういう人ほど真っ先に抹殺されるでしょうね。日本人はいつの頃からか自分の頭で物事を考えなくなったため、思考停止に陥っていますから。
池田 まあ、植民地国家ですから。そうなるでしょうね。(p.233)

Wednesday, October 25, 2017

Sample, I. et al, 'The brain can't lie'

「脳、ウソつかない」
Brain scans can reveal how you think and feel, and even how you might behave. No wonder the CIA and big business are interested.(脳をスキャンすれば、人が考えてる事、感じてる事、そしてどう行動するだろうかまで丸見えになる。どうりでCIAや大企業が興味を示すわけだ。)
Ian Sample and David Adam
The Guardian. Nov. 20, 2003

[...]

The suggestion that brain scans could reveal not just our future health, but the intricacies of our personalities and how we might behave in a given situation, is unsettling enough to some scientists that they want legislation to stop brain-scan records falling into the wrong hands. "We're starting to get detailed information from these brain-scan experiments and soon people are going to be able to use it to predict an individual's behaviour," says Paul Glimcher at the Centre for Neuroscience at New York University. "That information has got to be proprietary to the individual."

[...]

Three years ago, scientists at University College London used fMRI to investigate the essence of love. They recruited people who confessed to being hopelessly in love with their partners and showed them a series of photographs of people they knew, one of which was their partner. Although brain activity was different in each individual, the researchers found that in every case, four specific regions of the brain lit up each time they saw the one they loved. The researchers announced that they had discovered the brain's common denominator of romantic love.

[...]

Zak says fMRI stands to make a big impact in what has been dubbed "neuro-marketing". As an example of how fMRI might be used, Zak proposes a company that wants to increase its sales of milk. One way it might is to gather a group of people who like milk and scan them as they drink a glass. Some of the regions of the brain that buzz with activity might be triggered by any drink, but others may be triggered only by milk. Find other stimuli that trigger these regions of the brain and it could help you work out what it is that makes milk enjoyable, says Zak. Suppose objects from your childhood made those regions of your brain flicker. It might be that milk was evoking a sense of nostalgia, reminding you of when you got milk at school.

Monday, October 23, 2017

Oliveira, F.T. et al. "Transcranial magnetic stimulation of posterior parietal cortex affects decisions of hand choice"

Oliveira, F. T. P., Diedrichsen, J., Verstynen, T., Duque, J., & Ivry, R. B. (October 12, 2010). Transcranial magnetic stimulation of posterior parietal cortex affects decisions of hand choice. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 107, 41, 17751.

*Transcranial Magnetic Stimulation (TMS): 狙った脳回路を短期間だけ不活性化させる磁気刺激装置

[...]
The current results shed light on the mechanisms involved in selecting which hand to use when making a unimanual reach.
Fig. 1.
Picture from PNAS
[...]
In experiment 2 we sought to directly test the hypothesis that the PPC[posterior parietal cortex] is involved in decision processes related to hand choice. By stimulating the caudal IPS, a PPC  region associated with reach planning,we sought to selectively disrupt the plan associated with the contralateral hand and thus increase the likelihood of an ipsilateral reach. We were able to induce this bias when stimulating the left PPC.


[...]
In summary, the current results provide strong evidence that decisions of hand choice involve a process that resolves a competition arising from the parallel engagement of action plans for both hands. Serial models in which hand choice is made at a higher cognitive level without activation of action plans for both hands might have predicted an increase in RT [reaching time] with TMS [transcranial magnetic stimulation] but cannot account for the shift in hand use. Rather, the results indicate that motor planning is initiated before response selection is made. Indeed, the emergence of decisions and actions can be viewed as a dynamic process in which many possible motor responses are competing at any one time, with the accumulation of evidence in favor of each candidate response continuously changing as a product of the interaction of a personal history and the current context.


[...]
Although it is likely that a broad network of cortical and subcortical areas are involved in different aspects of decision-making, the present results highlight the critical role that the PPC has in transforming sensory information into free choices of action.

Sunday, October 22, 2017

Bartolucci, V. et al. "What Does Neuroethics Have to Say about the Problem of Dual Use? "

In Rappert, B., & In Selgelid, M. J. (2013). On the dual uses of science and ethics: Principles, practices, and prospects.

Chapter Title: What Does Neuroethics Have to Say about the Problem of Dual Use?
Chapter Author(s): Valentina Bartolucci and  Malcolm Dando
 

[...]
With regard to neuroimaging, there are numerous discussions of the possibility, and thus implications, of being able to detect when people are intentionally carrying out a deception. There has been wide discussion of the implications of being able to detect, through neuroimaging, people’s desire for certain products and the consequences of the growth of ‘neuromarketing’. Concerns have also been expressed about the dangers to privacy if such personal characteristics can be elucidated by neuroimaging.
[...]
Neuroethics addresses the various philosophical issues around the relationship between brain and mind as well as practical issues about the impact upon society of our ability to understand and manipulate the brain.
[...]
Furthermore, as pointed out by Jonathan Moreno, the 11 September 2001 attacks have resulted in increased efforts to exploit all technical possibilities for enhancing security. The Pentagon’s Defense Advanced Research Projects Agency (DARPA) is supporting work at Lockheed Martin on remote brain prints and the scientist in charge already claims to be able to tell if a person is thinking of a certain number. In the words of Moreno, ‘a striking aspect of much of this and other national security work being done in the field of neuroscience is that it is “dual use”—potentially applicable to medical therapy or other peaceful purposes as well as combat, riot control, hostage situations, or other security problems'.


Saturday, October 14, 2017

池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』

Ikegaya, Y. (2013). Tanjun na nō fukuzatsu na watashi: Matawa jibun o tsukaimawashinagara shinka shita nō o meguru yottsu no kōgi. Tōkyō: Kōdansha. 



     *****



 人の海馬[Hippocampus]に細い電極を刺して、ニューロンの活動を記録してみてわかったことなんだけど...
 たとえば、君が何か思い出すとしようか。何でもいい。たとえば好きな映画のこととかね。すると、それを思い出して、意識にのぼるよりも前に、その映画に対応する海馬のニューロンが活動を始めているんだ。(Gelbard-Sagiv H. et al. Internally generated reactivation of single neurons in human hippocampus during free recall. Science. 2008)
 ニューロンが活動すると、その1.5秒後に、そのニューロンに対応した内容を思い出すんだよね。つまり海馬の活動を見ていれば、君が何を想起するのか、その内容を、君よりも先に知ることができるってことだ。(p.265)



ありもしない色が見えてくる

…外界にピンク色が存在しているかどうか、あるいは、ピンク色が光波として網膜に届いているかどうかは、あまり重要なことではなくて、脳の中のピンク色担当のニューロンが活動するかどうかが、「存在」のあり方、存在するかどうかを決めていることになります。

目を介さずに、大脳皮質で直接「光」を見る?

 それは大脳皮質に光を感受するチャンネルをつくらせたらどうなるかという実験だ。(Huber D. et al. Sparse optical microstimulation in barrel cortex drives learned behaviour in freely moving mice. Nature. 2008) ニューロンそのものに光アンテナを発現させるんだよ。…その結果、[オペラント条件付けされた通りに]ちゃんとニューロンに光が届いているときだけ、右側に行ってエサを取ることができるようになった。(p.240)

脳を記録すれば心は読める

…みなさんのピンク色ニューロンの活動を記録しておけば、そのニューロンが活動をやめたら、「あ、今、ピンク色は見えてないでしょう」と言い当てることができるわけですよね。こんなふうに脳を覗かれると、すべてはバレバレ、私たちの心が読まれてしまう可能性があります。
 これを応用すると、嘘発見器ができ…私が知る限り最も成功しているのは、このマーク・ジョージらが率いる研究グループでしょうか。(George MS., et al. Detecting deception using functional magnetic resonance imaging. Biol Psychiatry, 2005)

 ちなみに、インドでは世界に先がけて、MRIの嘘発見画像が法廷で証拠として使われています。
(p.p.33-35)


 もうひとつ、おもしろい話をしましょう。(Coan JA., et al. Lending a Hand: social regulation of the neural response to threat. Psychol Sci. 2006)…"Lending a Hand"つまり「手を貸す」というタイトルがついています。…ここではボランティアの既婚女性に研究室に集まってもらって、脳の活動を調べています。
 何をするかというと、手に強い電気刺激を与えるんです。痛いんですよ、ビリビリと。…そこで、次に何をやったかというと…旦那さんに脇でもう一方の手を握ってもらったんですよ。…すると驚くべきことに、恐怖の反応が減るんですよ。島皮質といって嫌悪感を感じる脳部位の活動が、夫が横で手を握っていると減ります。…おもしろいことに、見知らぬ人が手を握った場合は、何の効果もないんです。

脳を覗かれる

…奥さんの信頼度が高いほど、鎮痛効果も高いということです。だから旦那としては「オレたちは円満だろう」と自信満々で手を握ったらまったく[島皮質の]活動が減らなかったなんてこともあるわけです。…裏を返すと、脳さえ見れば、妻が夫のことをどれだけ愛しているかを測定できてしまうということですね。

…僕はこれを「脳ハラスメント」と呼んでいるのですが、言ってみれば、脳の反応はプライベートなものです。個人情報だから本来は知られたくないこともたくさんある。…考えている内容がバレてしまったら、すごく恥ずかしいとか、人間関係の上で都合が悪いとか、いろいろと支障があるでしょう。どうですか。やっぱり人って、素裸を見られるよりも、脳内を覗かれる方が恥ずかしいと、私は思うのですが。
 現代科学ではともすると、そういった心の動きまで手に取るようにわかってしまう可能性すらあるわけです。(Miyawaki Y, et al. Visual image reconstruction from human brain activity using a combination of multiscale local image decoders.,etc)

 だから今、神経科学では、研究における倫理性をしっかり確立していこう、やっていいことと悪いことの基準を確立しようという方針があって、最近では「神経倫理学」という新しい学問も生まれています。(Illes J., et al. Neuroethics: a modern context for ethics in neuroscience. Trends Neurosci, 2006.,etc)
(p.p.37-39)


「心が痛む」ときは、脳でほんとに痛みを感じてる

 これを端的に示す実験がある。…最初は3人で楽しく遊んでいるんだけど、ほかの2人同士でゲームを楽しんでいて、本人だけが「のけ者」になったという状況になる。…そんな状況に置かれたときの脳の反応をMRIで測定してみたわけ。そしたら驚くことに、<[身体に損傷を受けた]痛み>に反応する脳部位と同じ領野が活動したんだ。…つまり、脳から見ると、仲間外れにされたときの不快な感情は、物理的な「痛み」と同質なものだといえる。(p.167)
(Eisenberger NI. et al. Does rejection hurt? An FMRI study of social exclusion. Science. 2003)


僕らの「心」の働きは、進化の過程の「使い回し」の結果

 相手の痛みを理解するという「共感」の心は、やはり[身体が損傷を受けているときの]「痛み」から生まれているんだね。実際、憎しみがあって、「痛い思いをして、ざまをみろ」と感じているときには、共感回路は活動しないの(笑)。
(Singer, T. et al. Empathic neural responses are modulated by the perceived fairness of others. Nature. 2006)
…モノを破壊するときも傷み回路が活動するんだよ。とくにまだ使えるようなもの、テレビとか冷蔵庫とか、あるいはボールペンでもいい、まだ使えるものをハンマーで壊すシーンを見ると、「ああ、もったいないなあ」と思うでしょ。その場合も痛覚系の神経回路が活動する。(p.p.170-172)


自分か他人かを区別できなくなる

 TMS[Transcranial Magnetic Stimulation]という実験装置を使う。…頭皮の表面から強烈な磁場をかけて、脳の一部をマヒさせる刺激装置だ。これを使うと、ある特定の脳領域の活動を一時的に抑制することができる。たとえば言語野をマヒさせれば、その瞬間は言葉が出せなくなる。視覚をマヒさせると視野の一部が欠ける。
 この装置を使って、側頭葉のある部分を刺激してマヒさせると、写真に写っている人物が自分か他人かわからなくなってしまうんだ。
(p.173)


Picture from CRAM

幽体離脱を生じさせる脳部位がある

…脳を直接に電気刺激して活性化させる実験もある。…たとえば、運動野を刺激すると、自分の意志とは関係なく、腕が勝手に上がったり、足を蹴ったりする。視覚野や体性感覚野を刺激すると、色が見えたり、頬に触れられた感じがしたりする。
…頭頂葉と後頭葉の境界にある角回[angular gyrus]という部位。この角回を刺激されるとゾワゾワゾワ~と感じる。(Arzy S., et al. Induction of an illusory shadow person. Nature. 2002)…自分のすぐ後ろに、背後霊のように誰かがベターっとくっついている感じがするようなの。うわーっ、だれかにつけられている。だれかに見られている……強烈な恐怖を感じるんだって。
 でもね、その実態を丁寧に調べてみると、自分が右手を上げると、その人も右手を上げるし、左足を上げてみると、その人も左足を上げる。…そう実は、背後にいる人間は、ほかならぬ自分自身だ。
 要するに、「心」は必ずしも身体と同じ場所にいるわけではないってこと。…この例では、頭頂葉を刺激すると、身体だけが後方にワープする。
 この実験でおもしろいのは、その「ゾワゾワする」という感覚について尋ねてみると、背後の“他者”に襲われそうな危機感を覚えているという点だ。これはちょうど統合失調症の強迫観念に似ているね。
…さらに仰天するような実験がある。(Blanke O., et al. Stimulating illusory own-body perception. Nature. 2002) …[右脳の角回を]刺激された人によれば「自分が2メートルくらい浮かび上がって、天井の下から、自分がベッドに寝ているのが部分的に見える」という。…幽体離脱だね。専門的には「体外離脱」と言う。
…幽体離脱というのはそんな珍しい現象じゃない。人口の3割ぐらいは経験すると言われている。ただし起こっても一生に1回程度。…今や装置を使って脳を刺激すれば、いつでも幽体離脱を起こせるようになってきた。(p.p.173-175)


How to control someone else's arm with your brain | Greg Gage

意図を生みだす中枢

 運動準備野[運動前野と補足運動野]が活動すると、次に運動野が活動して、すると体が動く。…つまり、意志が生まれるよりも先に活動する脳部位とは「運動準備野」のことだね。
 これは脳の刺激実験で検証できる。たとえば、運動野を刺激すると勝手に体が動いてしまうよね。右脳の運動野の腕を支配する領域を刺激すると、左腕が動く。本人の意図とは関係なく、自動的に動いてしまう。(p.261)

Sunday, October 8, 2017

池谷裕二『脳には妙なクセがある』

ikegaya, . (2013). Nō niwa myōna kuse ga aru. Tōkyō: Fusōsha.

どの脳部位が何を担当しているかを示す脳範囲

…脳を直接電気刺激して調べた実験があります。…ある場所を刺激すると耳に何かが触れた感じがしたり、また別の場所を刺激すると視野に光が見えたり、昔の記憶が蘇ったりします。こんな実験を繰り返すと、どの脳部位がなにを担当しているかという「脳地図」が描けます。

(Sirigu, A. et al. Movement intention after parietal cortex stimulation in humans. 2009)


「自己認識された自分」と「他者が見た自分」

[脳を直接電気刺激する実験で]頭頂葉[parietal lobe]のある場所を刺激したところ、手や腕や唇など、身体の特定のパーツを動かしたくなりました。動かしたいという「意志」が電気刺激で生まれるわけです。 ただし実際には動かしてないことに注意してください。欲求のみが生まれるのです。つまり頭頂葉は「意志の宿る脳回路」です。

…[「前運動野」という部位]を刺激すると、刺激場所に応じた身体のパーツが実際に動きます。…ところが実際に動いているにもかかわらず、本人には「動いた」という自覚がありません。
(p.p.267-270)
How to control someone else's arm with your brain | Greg Gage



カリフォルニア大学のアディン博士らが行った実験によれば、TMSという装置[*Transcranial Magnetic Stimulation: 狙った脳回路を短期間だけ不活性化させる磁気刺激装置]を使って右側の「頭頂葉」の下部を麻痺させると、写真に映った[自分の]顔が自分なのか他人なのか区別できなくなってしまうようです。頭頂葉は時空認識に大切な脳部位とされています。この実験から「自分」という存在は、脳内の時空の中で創作されていることが想像されます。
(Uddin, LQ. et al, rTMS to the right inferior parietal lobule disrupts self-other discrimination. 2006)

(p.298)

Picture borrowed from Center For Brain