Friday, November 16, 2018

『闇に魅入られた科学者たち:人体実験は何を生んだのか』

Nihon Hoso Kyokai. (2018). Yami ni mirareta kagakushatachi: Jintai jikken wa nani o unda noka. Enueichikeshuppan. 

 アブグレイブ捕虜虐待事件から11年後の二〇一五年の春、ニューヨーク・タイムズ紙や非営利放送局デモクラシー・ナウ!が驚くべき内容のメールをスクープした。アメリカ心理学会と、CIAや軍とのやりとりである。倫理に関する方針変更について…CIAや国防総省の意向を汲んだものだった。心理学会が組織的にCIAや軍と深く結びつき、主体的に尋問に関与していたことが白日のもとにさらされたのだ。
 同年七月、アメリカ心理学会はようやく、「尋問への関与」と「その事実の隠蔽」を認め、謝罪した。学会の中枢を担ってきた幹部は辞任。p.p.216-217

Tuesday, November 6, 2018

Smith, J.E.,『気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』

Smith, J. E., & Fulford, B. (2010). Kishō heiki jishin heiki hāpu kemutoreiru: Kankyō kaihen de sekai shihai o mokuromu gunji puroguramu. Tōkyō: Seikō Shobō. 


 HAARPの基盤になっていると考えられるAPTI社の特許群においては、ジェット気流を動かして気象を操作することや、別の技術を用いて意図的に洪水や旱魃を引き起こすことなどが公然と語られている。また、電離層を上昇させて宇宙空間まで拡げ、通過した電子装置(接近するICBMやスパイ衛星など)をすべて、電荷を帯びたプラズマで破壊するといった特許まである。(p.24)

二〇〇八年八月、ロシアの下院がHAARPに対し、「従来と質的に異なる新型兵器」の開発計画であるとして懸念を表明した。
…米国がHAARPの名の下で国際社会の規制を受けずに大規模な科学実験の計画を進めており、無線通信の妨害、宇宙船やロケットの装置の破壊、送電網や石油・ガスパイプラインへの深刻な打撃、地域全体の住民の精神的健康に悪影響をもたらすといったことが可能な兵器の開発を目指していると主張している。
 このような大規模な地球物理学的実験を国際的に禁止することを求める嘆願書にロシア議会の九十人の議員が署名し、プーチン大統領や、国連をはじめとする国際機関、国連加盟国の議会と首脳に送られたほか、科学界やマスコミにも伝えられた。(p.p.24-25)


研究報告書「空軍2025」が暗示する近未来の戦争デザイン

米国でも過去に、悪意に基づく環境改変がいくつか行われている。一八四〇年代、政府は北米地域の先住民と一連の戦争を繰り広げていた(インディアン戦争)。…政府は[先住民の生活基盤の]バッファローさえいなければインディアンは自滅すると考え、何千人ものハンターを雇って数千万頭のバッファローを殺させた。これによりバッファローは絶滅寸前に追い込まれ、インディアンは降伏せざるを得なかった。
 それから百年後、米軍が東南アジアで同様のことを行っている。…密林が敵の住み処になっていることに目を付け、オレンジ剤やホワイト剤などの数百万ガロンの枯れ葉剤を散布したのである。
 また、これと並行して、気象を攻撃に利用することも企てられた。「ポパイ作戦」と名付けられたこの作戦では、ベトコンの補給線(ホーチミン・ルート)上空で雲の種まき(クラウドシーディング)が実施され、未舗装の道路を豪雨でぬかるませて輸送能力を奪うことが試みられた。(p.p.36-37)


ツナミ兵器開発の秘密計画「プロジェクト・シール」


『ニュージーランドヘラルド』紙のユージーン・ビンガム記者が二度にわたって‥「プロジェクト・シール」という驚くべき計画の存在を伝えているのだ。最初の記事は、一九九九年九月二十五日に「戦時中のニュージーランドの驚くべき秘密――津波爆弾』という見出しで同紙に掲載された。
  ‥陸軍に所属していたオークランド大学のトーマス・リーチ教授が、一九四四年と四五年に海中で複数の爆弾を爆発させて、ファンガパラオで小規模な津波を発生させていた。‥米国の国防幹部は計画が戦争終結前に達成されていれば原子爆弾に匹敵する役目を果たしていた可能性があるとしている。(p.p.86-87)

厳重に隠蔽されるHAARPの実像

「区画化(compartmentalization)」も、軍が情報を隠す重要な手口の1つである。区画化とは、作戦に関わるすべての人員や部隊に、任務を果たすのに必要な情報しか与えないというもので、古代より軍隊が用いている方法だ。…HAARPの施設でアラスカ大学の学生と教授がやっているのは、プロジェクトのいわば「現場仕事」である。…彼らはおそらく必要最低限の情報しか知らされておらず、プロジェクトに“裏(非合法作戦)”の側面があることには気づいていない。そのため彼らは「それらしく否定する」のを常としている。(p.99)

「地球が燃える日」と東海大学創立者の知見

ホワイトフォード教授は…核実験が始まる前の二十世紀前半の地震の発生率と、一九五〇年から一九八八年までの発生率を単純比較してみた。結果、核実験が始まる前の五〇年間、マグニチュード五・八を超える大型地震は平均して年間六八回発生していたことがわかった。一方、実験が始まった後では、平均して年間一二七回と数が「急激に跳ね上がって」いた。(p.62)

HAARPの基盤となっている理論

 バーテル博士は『戦争はいかに地球を破壊するか』で、次のように述べている。
 一〇ヘルツのEFLは容易に人体を通過することができ、脳波の周波数に対応するので人間の思考を混乱させるかもしれないという懸念がある。(p.p.108-109)

国防総省の研究機関DARPAの役割

 DARPAには八つの研究室があり、HAARPはそのうちの戦術研究室に属している。(p.138)

現出する「ミッション・トゥ・マーズ」の世界


 私は前著『HAARP―陰謀の究極兵器』でHAARPの送信電波の科学的原理を詳しく説明し、人の脳の活動と同じ周波数の極低周波で世界を満たすことを目論んでいる可能性があることを述べた。HAARP関係者と米海軍は、深海の潜水艦との通信時にそのような弊害が生じることを認めている。HAARPを使えば、私たち全員の頭に目に見えないパーシンガー・ヘルメットをかぶせることができるかもしれないわけだ。(p.172)

大気を兵器にする時代が既に到来している

 HAARPは高周波“能動”オーロラ研究プログラムであり、受動的な観測のようなものではない。能動的に働きかけ、大気を改変しようという研究なのだ。「HAARPを用いた応用・研究の可能性」という報告書にもあるように、HAARPは純粋な研究から軍事・民間への応用に移行」することを想定している。(p.174)

化学雲(ケムトレイル)の背後に隠される計画と目的

 ケムトレイルとされているものはどうやら単一の現象ではなく、複数の計画や目的があるようなのだ。‥さまざまな人々が、さまざまな目的で、環境中に驚くほどの種類のエアロゾルを放出していることが明らかになっている。…エアロゾルは現実の問題であり、科学関連の専門書でもそのことは認められている。(p.34) 

飛行機雲(コントレイル)はなぜ化学雲に変化したのか

  一般公開されている文書に、民間組織や学術機関、複数の国の政府機関が数十年前からヨウ化銀やバリウムなどの物質を大気に撒いていることが記録されているのである…。これらの化学物質は、気球、航空機、ロケット、山頂に常設された施設などから散布されてきた。(p.181)
ケムトレイル_航空整備士の内部告発
『気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』掲載

日本に襲いかかる地震・気象兵器—ベンジャミン・フルフォード(監訳者解説)

地震兵器を使った対日攻撃計画が存在した

…アメリカ政府が公開した過去の秘密文書「NNO857139」‥によれば一九四四年に現在のCIA(米中央情報局)の前身OSS(米戦略事務局)が作成した「地震を使った対日心理作戦計画」には、日本近海の海底に爆弾を仕掛け、地震と津波を起こそうとしたことが明記されている。‥そこには「地震を恐れる日本人の特性を利用し、地獄に呑み込まれたと思わせる必要がある」と書かれている。
…さらに見つけたのは、冷戦下にあった旧ソ連とアメリカの間で、お互いに地震兵器を使用して攻撃するのはやめようという取り決め、条約を結んでいたことだった。[※1977年日本を含む48か国が署名した『環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約』参照]…一九九七年四月二十八日のウイリアム・コーヘン国防長官(当時)の記者会見での発言を思い出してほしい。
 
一部の国がエボラウィルスのような病原体を造ろうとしてきたことを示す報告書が複数存在する。そんなことが現実になれば、控えめに言っても極めて危険な事態になるだろう。アルビン・トフラーも「特定の人種や民族を抹殺するため、一部の科学者が人種に特異的に作用する病原体を生み出そうとしている」と記している。特定の作物を狙い撃ちにする技術や昆虫を開発する動きもある。電磁波で遠くから火山の噴火や地震を人為的に起こしたり、気候を変えたりする環境テロに手を染める者たちもいる。[多くの優秀な頭脳が、他国を恐怖に陥れる方法を探している。これは現実に起こっていることであり、我々も対策を強化しなければならない。]

* Alvin Toeffler has written about this in terms of some scientists in their laboratories trying to devise certain types of pathogens that would be ethnic specific so that they could just eliminate certain ethnic groups and races; and others are designing some sort of engineering, some sort of insects that can destroy specific crops. Others are engaging even in an eco- type of terrorism whereby they can alter the climate, set off earthquakes, volcanoes remotely through the use of electromagnetic waves.
DoD News Briefing: Secretary of Defense William S. Cohen (Wikiquote)

‥コーヘン国防長官のこの発言はもちろん、ペンタゴンのホームページにも掲載されている。(p.p.314-315)

ポーランド大統領搭乗機墜落事故の真相

二〇一〇年四月十日、ロシア・スモレンクス空港近くで起きた飛行機の墜落により、ポーランドのカチンスキ大統領やクレメル外務次官、スクシペク中央銀行総裁をはじめとする「反露親米派」の政府首脳陣、政財界人、軍幹部のほぼ全員がその飛行機に乗り合わせて犠牲となった。
…「カチンの森事件」の追悼式の日に、それをなぞらえたように再びロシアがポーランド政府の幹部を皆殺しにするというのはやり方が安易だし、あまりにも皮肉すぎる。今ではこれも欧米闇政府による凶行で、従来の欧米金融システムからの脱却に傾くポーランドへの脅しであった、と僕は判断している。(p.p.323-324)


出迎えのために先に現地入りしていて難を逃れたポーランド政府関係者が、墜落現場に急行し、目撃していたのだという。そしてそのとき、その人物は墜落の現場で何名かが射殺されている光景をカメラに収めている。その後、その人物は何者かによって刺殺されてしまった。だが、彼が撮った映像はまだネット上で流布されている。(p.326)


* KATASTROFA SAMOLOTU SMOLENSK PIERWSZE NAGRANIE NAPISY
  (AIRPLANE OF SMOLENSK FIRST RECORDING RECORDS)
https://www.youtube.com/watch?v=PxIFh3NkEvM

Saturday, October 13, 2018

福本潤一 他『カルト創価の終焉』

Fukumoto, J., & Kotani, H. (2010). Karuto sōka no shūen: Ikeda daisaku naki ato no miraizu. Tōkyō: Nisshinhōdō. 

公明党に”捻じ曲げられた法案”

1.ストーカー防止法

世間では、創価学会が組織的に嫌がらせ行為やストーカー行為を日常化しているということを知っています
それは、個人のプライバシーの侵害として、最寄の自治体に苦情を持ち込んでも警察に訴えても、一向に動こうとしないからです。
…その主な原因は、公明党が与党にいますから、この法案の原案を検討した時、創価学会に類が及ばないように、 このストーカーの対象を「恋愛感情をもってのつきまとい行為」のみと限定してしまいました。ですから、矢野元公明党委員長をはじめ、多くの人たちが創価学会からつきまとい行為の被害を受けても、この「ストーカー防止法」には該当しないことになり、民法で対応するしかありません。 


2:個人情報保護法 

同窓会名簿や県人会名簿などの名簿類を、目的以外に使用されることを禁止したこの法律も、選挙と宗教活動使用については、例外としたことです。これも、政治活動、宗教活動の利益を考えた与党としての配慮からでしょう。 

3:組織犯罪防止法(盗聴法) 

このこの法律も、公明党の働きで対象の中の「宗教団体」をはずさせました。創価学会は昔から盗聴教団といわれているほど陰湿な謀略行為をしてきました。近年にはNTTドコモ盗聴事件がありました。古くは、学会本部職員たちが、共産党の宮本顕治委員長宅を盗聴していた歴史があります。(p.p.106-108)

各界に進出する東大OB

 近年、創価学会に絡む事案が、地域社会でいろいろ起こっています。被害者が警察に訴え出ても警察官の対応に問題があり、警察に疑問を抱いている人が多くなっています。(p.150)

黒田大輔『「きもカルト」撃退記』

Kuroda, D. (2010). Kimokaruto gekitaiki: Sōka gakkaiin ya shinpa tono owarai shinken batoru zenkiroku. Tōkyō: Nisshin Hōdō. 

この警察官Aは、公明党関係者らしき年配の男の名刺を手にしていた。前述の会話内容を見れば分かるとおり、警察官Aは、終始、創価学会に寄った態度であった。
…都議会で警察予算を握った公明党の権力に阿るような警察官が少数ながら存在することも事実であるから、事情聴取の名目で我々を足止めするよう、現場で依頼があったと疑われても仕方がない。(p.p.57-58)


交番の周りで監視を続けるガラの悪いカルト信者を何度も指差す。警察官達も、困った表情をしながら頷いていた。…警察官の中にも、創価学会や公明党を苦々しく思っている人はかなり多い。内心では我々のことを応援したくとも、公明党からの圧力もあるし、本音は決して言えないのだろう。(p.99)

Wednesday, September 26, 2018

Harding,『Snowden Files』

Harding, L., & Miki, T. (2014). Sunoden fairu: Chikyujo de mottomo owarete iru otoko no shinjitsu. Nikkeibipisha. 

(The Original Book: Harding, L. (2014). The Snowden files: The inside story of the world's most wanted man.) 

「あなたのしていることは犯罪です。たぶん一生監獄に入れられるでしょう。なぜそんなことをするのですか?それだけの価値があるのですか?」
スノーデンの答えはマカスキルを納得させた。「私たちは政府の違法行為を嫌というほど見てきました。私のことを悪く言うのはおかど違いです。彼らは人々の自由を狭めています」
彼は自分の身にはろくなことが起こらないだろうと覚悟はしていたが、決断を悔いてはいないし、「発言や行動のすべてが記録される」世界には住みたくないと言った。「NSAはほぼあらゆるものを傍受できるインフラを築き上げました。…」連邦機関はインターネットを乗っ取った、と彼は言った。それは全国民の監視マシンへと変貌をとげたのだ。(p.110)

Tuesday, August 7, 2018

孫崎享, et al.『いま語らねばならない戦前史の真相』

Magosaki, U., & Suzuki, K. (2014). Ima kataraneba naranai senzenshi no shinsō.

アメリカの謀

 アメリカの謀略で重要なものにノーフォーク事件というのがあります。アメリカの隣に、社会主義のキューバという国ができた。アメリカの軍部は潰さなければいけないと思ったが、いきなり軍事力で出て行ったら、国内世論に叩かれるので大変なマイナスです。ここで謀略があったという記録、参謀総長まであがった文献が出てきます。

…まずアメリカの客船を、ミグの形に改造した米軍機が攻撃するのです。定期便が交差する時間帯、空域を選んで攻撃すれば、定期便に乗っている人が誰か見ていて、攻撃した飛行機はミグの形をしていたと証言が得られます。ミグならば、すなわちキューバという事になります。攻撃される客船には、夏休みの学生を乗せておいたのです。
 この資料はケネディ暗殺と関係して、アメリカの公文書館から出てきました。その中に、この作戦の決裁書類が入っていました。国家のためなら、一般民間人を殺すのは平気なのです。(孫崎, p.p.150-151)


メディアの役割

 日本をこれだけおかしくしている一因はマスコミです。そのマスコミに対して、いま明らかに起こっている現象が政治の介入です。
      […]
 一番顕著なのは原発関連です。例えばテレビに出ていた鳥越俊太郎さんは、原発についての意見を述べて、一発で降ろされたと言っていました。新しい番組になって、鳥越さんだけがはずされてスタートしている。なぜかと言えば、原発に対する姿勢、反原発です。それしかない。そういうかたちで、何か政権にとってマイナスの発言をしたらはずす。発言した人だけでなく、ディレクターとかスタッフまではずされていくというかたちでの圧力が激しくなっています。(孫崎, p.p.183-184)

孫崎享講演会  『戦後史の正体を暴く』~日米同盟と原発

Saturday, July 28, 2018

Dolman,『21世紀の戦争テクノロジー』

Dolman, E. C., & Momoi, R. (2016). 21seiki no senso tekunoroji: Kagaku ga kaeru mirai no senso

Original Book: Dolman, E. C. (2016). Can science end war?. Malden, MA: Polity Press. 

ミクロの戦争――小さいもので思いのまま

ミクロからナノレベルの戦争のおそろしさは、おもに人工感染症にある。…多くは人間が新しくつくり出した病気やウイルスだが、既知の病原体を使うこともできる。…最も簡単な方法はポリオやチフスやインフルエンザのような既存のウイルスを使うことである。…ヒトゲノムマップ(インターネットで手に入る)と化学実験器具があれば医学生にもできる。(Paxman, Jeremy, and Robert Harris. A Higher Form of Killing., New York: Random House, 2011)  最悪なのは、人類を破滅させるつもりなどなくても、新しい致死性のウイルスができてしまうことである。(p.p.115-116)


バイオテクノロジーの善用はDNA操作による人体の改造である。(Shanks, Peter, Human Genetic Engineering: A Guide for Activists, Skeptics and The Very Perplexed, New York: Avalon, 2005) たとえばエンドルフィンの産生をうながす遺伝子のコピーを注射し、痛みを軽減して耐性を刺激する。…遺伝子挿入はさらに先へ進み、遺伝形質を種の異なる生きものに挿入する研究が進められている。この技術を使えば、人間の視力をたとえば猛禽のレベルにまで上げることができるかもしれない。皮膚に保護用の鱗を生やしたりワニのような固く頑丈な皮膚にしたりもできる。コウモリのような音波探知の遺伝コードを導入すれば、真っ暗な闇のなかでも自由に動きまわれる。このような技術が普通に使われるようになるまでにはまだ何年かかかるだろうが、理論と技術はすでに実証されている。(p.p.117)

非致死性兵器の警戒すべき例


視覚兵器

 今日では、一時的に目を見えなくするレーザーの開発に力が入れられているが、この兵器の問題は人によって光の刺激に対する反応が違い、視力の喪失が一時的ですまないケースがあることだ。…レーザーポインターが普及した現在、いたずらでレーザーを照射されたという報告が航空機のパイロットから多数寄せられており、愚か者がハイテク機器を使って悪ふざけすることから安全面の問題が浮上している。…相手が車両を運転していれば人や物に衝突してしまうかもしれず、それは[攻撃側の]意図した結果ではないだろう(副次的被害の低減という観点で好ましくない)。

…対人攻撃に使われる指向性エネルギー兵器は視覚を奪う効果が最も大きいが、ほかにも効果はいろいろある。ストロボ閃光は素因のある人に癲癇の発作を引き起こし、そうでない人にも頭痛や意思決定力の低下から無気力までさまざまな一時的機能停止を起こさせる。敵は疲労からしだいに神経過敏になり、さらには睡眠を妨害されるので士気を阻喪する。(p.p.94-95)

音響兵器

 音響兵器はさまざまな不快感をあたえる。その一つが音の「弾丸」を発射し、激しい苦痛で相手を無力化する高強度指向性音響効果(HIDA)である。神経ガスに似て、方向感覚の失調やめまい、吐き気、嘔吐、かゆみ、失神、頭痛などをもたらす。…高輝度ストロボ閃光と組み合わせれば癲癇のような症状が現れる。その効果は驚くべきものだ。

 音響兵器の大半は、暴動やデモのときに群衆を統御し解散させる目的で低周波を利用する。音は非常に低く、人間には聞こえない。ところがありとあらゆるかたちで肉体に苦痛を与える。(p.p.96-97)


悪臭兵器

…嗅覚を襲う兵器、悪臭弾(臭気剤)である。…心理作戦と併用する場合にはその文化で嫌われているものが使われ、腐敗臭を体にこびりつかせられれば、嘲笑されたりつまはじきにされたりする。臭いがあまりにひどくて — 皮膚に染み込むと、どんなに洗ってもとれない — 誰も近づかなくなる。

 イスラエルはすでに群衆の統制に「スカンク」という名称のシステムを使っている。…「腐った肉と洗わずに放っておいた靴下の臭いを混ぜて、下水から漂う臭気を足したような臭い」だという。(Davies, Wyre. "New Israeli Weapon Kicks up Stinks," BBC News, Jerusalem, October 2, 2008. Online, http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7646894.stm )  

ともあれ、スカンクは車に搭載した放水銃から噴霧され、群衆を追い散らす。しかも非常にしつこい臭いだ。皮膚につくと三日は落とせず、衣服についた場合はすっかり消えるまでに五年もかかることがある。(p.p.97-98)

焼夷兵器

 二〇一〇年に、アメリカ軍は群衆制御と特定の作戦にアクティブ・ディナイアル・システム(ADS)を導入した。…ADSでミリ波を皮膚に二秒間照射すると、約〇・〇四ミリメートルの深さまで浸透し、火で焼かれたように感じる。…この兵器のお披露目に要人や記者が招待され、多くが実際に体験してみた。我慢できた者はなく、みな跳び上がったり腕を振り上げたり、もっていた物を取り落としたりした。

電磁兵器

 電力供給網、発電設備、情報システムを麻痺させる目的で設計されたこの兵器は、強力な電磁エネルギーを瞬間的に放出し、電子機器に過剰な電流を流してショートさせるのだ。都市一つ分ほどの広域内の電気設備を破壊するのに使えるだろう。

 もう一つ開発中の指向性エネルギー兵器は、波動エネルギー弾(PEP)である。発射されたレーザーが人や物に接触するとプラズマが生成されて広がり、打たれた人は衝撃で倒れて意識を失い、後遺症として痛みや吐き気、めまいが残る。(p.p.100-101)

Monday, May 28, 2018

矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』

Yabe, H. (2014) Why cannot the Japanese cease the U.S. Military bases and nuclear power plants? 

沖縄で見た、日本という国の真実

米軍の飛行機は日本の上空をどんな高さで飛んでもいいことになっています。...そういう法的権利をもっているのです。
でもそんな米軍機が、そこだけは絶対に飛ばない場所がある。
どこだかわかりますか?
...写真の中央にゴルフ場のような芝生に囲まれた住宅地があるのですが、これは基地のなかにある米軍関係者の住宅エリアです。こうしたアメリカ人が住んでいる住宅の上では絶対に低空飛行訓練をしない。
なぜでしょう?
もちろん、墜落したときに危ないからです。(p.9)


米軍機はどこを飛んでいるのか

...つまり米軍機は、沖縄という同じ島のなかで、アメリカ人の家の上は危ないから飛ばないけれども、日本人の家の上は平気で低空飛行する。以前、事故を起こした大学の上でも、相変わらずめちゃくちゃな低空飛行訓練をおこなっている。簡単に言うと彼らは、アメリカ人の生命や安全についてはちゃんと考えているが、日本人の生命や安全についてはいっさい気にかけていないということです。

...アメリカでは法律によって、米軍機がアメリカ人の住む家の上を低空飛行することは厳重に規制されているわけです。それを海外においても自国民には同じ基準で適用しているだけですから、アメリカ側から見れば沖縄で米軍住宅の上空を避けて飛ぶことはきわめて当然、あたりまえの話なのです。
 だから問題は、その「アメリカ人並みの基準」を日本国民に適用することを求めず、自国民への人権侵害をそのまま放置している日本政府にあるということになります。 (p.12)


日米原子力協定の「仕組み」

...「廃炉」とか「脱原発」とか「卒原発」とか、日本の政治家がいくら言ったって、日本側だけではなにも決められないようになっているのです。条文をくわしく分析した専門家に言わせると、アメリカの了承なしに日本側だけで決めていいのは電気料金だけだそうです。(p.95)

[日本全国を自由に低空飛行することができる]米軍機の一機が、訓練ルートから遠く離れた四国の伊方原発のすぐ横に墜落したことがありました(一九八八年六月二五日)。‥原発の真上を低空飛行して、[原発のすぐ背後の]山の斜面に激突した。尾根の向こう側に落ちた機体は大破し、乗組員七名が全員死亡しました。もしこのとき、機体が手前に落ちていたら、福島なみの大惨事になるところだったのです。…なぜこんな場所を低空飛行していたのか。‥前泊博盛さん(沖縄国際大学教授)は、ドキッとするようなことを言います。
「原発を標的にして、演習してたんでしょう」
…低空飛行訓練というのは、基本的に軍事攻撃の訓練ですから、演習には必ず標的を設定する必要がある。…「米軍機は、日本全土で低空飛行訓練をすることで、いつでも日本中の原発を爆撃できるオプションをもっている」
これは疑いのない事実なのです。(p.p.232-233)


https://www.youtube.com/watch?v=aM1VM3Rh6yc

Sunday, May 27, 2018

内海聡 『薬が人を殺している』

Utsumi, S. (2015). Kusuri ga hito o koroshite iru: Shitte okitai yūgai sayō to gedoku no susume. Tōkyō: Takeshobō. 


うつや神経症をもたらす抗ヒスタミン薬
…昔からスギ花粉などたくさん飛んでいたのです。…花粉が原因ではなく体の栄養不足や化学物質の汚染、花粉の汚染などこそが花粉症やアレルギーと呼ばれるものの主たる原因なのです。(p.p.141-142)



モノアミン仮説の嘘

…精神薬を飲んでいる患者さんが日本には400万人弱くらいいると推測されています。しかしその人たちで根本的に良くなったという人など、一人もいないと断言することが出来るでしょう。なぜならほとんどの人は麻薬や覚せい剤を飲んでいるのと同じですから、…飲めば飲むほどに脳を破壊していき、性格も破壊していき脳のホルモンを直接いじるのです。(p.88)
…決して心の問題があっても精神科や心療内科には行くなということです。
 心の悩みは原因を除去して心や精神で解決するよりありません。(p.98)

Wednesday, March 28, 2018

内海聡 『大笑い!精神医学』

精神医学を100%否定する理由
Utsumi, S., & Mendūsa, . (2012). Ōwarai seishin igaku: Seishin igaku o hyakupāsento hitei suru riyū. Tōkyō: Sangokan.

精神医学を絶賛した独裁者たち

ドイツ精神医学療法神経学会(DGPPN)のフランク・シュナイダー会長は、2010年の総会において、ナチス時代にドイツ精神医学の名の下に、強制移住・強制断種を強いられ殺害された犠牲者およびその家族に、「精神医学がホロコーストを主導した」として正式に謝罪しています。(p.30)

「陰謀論」内海聡の内海塾

精神医療は牧畜産業だ!


もともとこの「精神医療は牧畜だ」という言葉は、日本医師会の元会長・武見太郎氏のものです。…まず牧畜ですから牧畜する「モノ」が必要です。その「モノ」こそ患者です。
精神医療にとって患者とはヒツジやブタと同じ「モノ」なのです。

 …そして餌が必要ですが、餌とは精神薬に他なりません。そして牧場が必要ですが、それこそ精神病院であり患者の家そのものです。他のところへ行ってもらっては困るのです。牧畜ですからお金儲けする必要があります。そのためにどうすればいいかというと…通院して薬をもらって精神科医や製薬会社が儲けている構図と同じです。
 そして最後はどうなるでしょうか?屠殺され肉に加工されて売られる……。つまり最後は精神医学によって殺されます。(p.16)


戦争よりオイシイ病気商売

…WHOは「人類の90%は余剰である」と正式に述べています。(p.78)

「すべてのワクチンは一切効果が無く有害!」内海聡医師ワールドフォーラム2014年7月

Monday, March 19, 2018

池谷裕二『脳はなにげに不公平』

パテカトルの万脳薬
Ikegaya, Y. (2016). Nō wa nanige ni fukōhei: Patekatoru no bannōyaku. Tōkyō: Asahishinbunshuppan.

見ている夢を当てられる日も近い
...ATR脳情報研究所(当時)の神谷之康博士ら[は]、予め脳が様々な映像に対してどのような脳活動を示すかを測定しておくことで、寝ているときの脳活動から、どんな夢を見ているのかを当てられることを証明しました。(Horikawa, T, M. Tamaki1, Y. Miyawaki, and Y. Kamitani.Neuraldecoding of visualimagery during sleep. Science, 3 May 2013: Vol. 340 no. 6132 pp. 639-642)
 神谷博士らは工夫を凝らした判別関数を予測アルゴリズムとして用いました。さらに今回の研究では、寝ている人を起こして夢の内容を報告してもらっています。寝ぼけ頭脳なので途切れ途切れの曖昧な陳述ですから、巧妙な語彙分類法で、体系的に解析しました。(p.80)


言語マヒが生む天才⁉

ヤング博士らは、なんと健康な人の脳で実験を行いました。(Young, RI., Ridding, MC, Morrell, TL. Switching skills on by turning off part of the brain. Neurocase. 2004 Jun;10(3):215-22.)強力な磁気刺激装置で[言語や概念を司る]前部側頭葉をマヒさせてみたのです。もちろんマヒさせている間は言葉を話せません。しかし、17人中5人という低い確率ではありましたが、記憶力や描画力、計算力が増強したのです。この能力は言語マヒから回復するとともに、平凡なレベルに戻りました。(p.103)

Sunday, March 18, 2018

菅沼光弘『この国の不都合な真実』

日本はなぜここまで劣化したのか?
Suganuma, M. (2012). Kono kuni no futsugona shinjitsu: Nihon wa naze kokomade rekkashitanoka. Tokumashoten. 

[東日本大震災後]誰もが「日本はひとつ」といい、強い「絆」で連帯しようと声をあげました。そんな日本人の姿を見て、世界中の人が驚き、感嘆しました。アメリカも口では日本人の素晴らしさをほめたたえました。しかし、本音は違います。
 彼らにとって「日本はひとつ」では困るのです。人のために自分を犠牲にするなどとんでもない話で、みんながバラバラになって、自分のことしか考えない個人主義になってもらわなければいけないのです。
 とりわけアメリカにとって衝撃的だったのは、天皇・皇后両陛下の存在の大きさです。…天皇の存在があるからこそ「日本はひとつ」になるのです。頑張れるのです。だから戦後の焦土から日本は復興したのです。東北も必ず復興します。
 アメリカからすれば、そんなことは許されない。…天皇制を廃止して日本をバラバラにする必要がある。彼らはそう思っています。


…アメリカのやり方はいつもそうですが、有形無形の圧力をかけながら、それを選択したのは日本国民だという方向にもっていきます。そのためにアメリカの考えを代弁する人たちをつくっていく。世論を形成していく。
 TPPにしてもそうでしょう。日本の新聞はことごとくTPP賛成なのですから。そうして日本の自主的な判断というかたちにもっていく。「われわれは強要したわけではありません。日本が自分で決めたことですよ」と。それがアメリカのやり方なのです。(p.p.184-185) 

アメリカのインテリジェンスというのはとてつもなくて、日本の主要な政治家のすべての記録をアメリカの情報機関は握っています。携帯電話の通話内容からインターネットの個人情報まで、ことごとく筒抜けになっている。それは小沢さんの自民党幹事長時代からそうで…今はもっと自由自在で、かつ緻密になっています。ですからアメリカとの交渉で日本が優位に立つことはほとんど不可能なのです。(p.108)


Wednesday, March 14, 2018

飛鳥昭雄/池田整治『メディアが報じない日米関係のタブーと世界金融支配体制』



池田[福島原発事故では炉が]一四〇度二気圧になった時点で冷却水が止まり、炉内の蒸気は漏れていた。事実、最初に炉を確認した技術者はパイプが壊れてシューシュー音をたてているのを確認している。
  その人はおそらく一万シーベルトくらい被ばくして即死に近い状態だったんじゃないかと思いますよ。それを後になって死因を津波のせいにしているのではないか。
飛鳥 あの吉田所長もがんになって死んだじゃないですか。それを、以前からがんだったとか説明している。
池田 とんでもない話です。
飛鳥 でも、それを日本人はみんな信じてしまう。日本人は昔から権力者や政治家や役人に弱いんです。猫も杓子も権力になびいて、自分の頭で考えようとしないんです。
池田 工事の人たちも亡くなっている。
飛鳥 亡くなって、入れ替わり立ち替わりやっている。工事で来た人たちの追跡調査はしていませんからね……。実際には一か月で死んでいるという話も聞きますよ。
池田 仮に亡くなったことが明らかになっても原発とは関係ないことにするんでしょう。
飛鳥 それから、最近は「ぽっくり」も多いですからね。
池田 心筋梗塞に脳梗塞。新陳代謝の盛んなところからDNAがやられていきますから。(p.p.94-95)


[...]

飛鳥 以前、日中の外交を成功させる鍵を握っていた優秀な日本の外交官・西宮伸一氏が、突然、自宅近くの路上で急死した出来事があったでしょう?大使として派遣される寸前のことだったんですが、彼は携帯電話をいくつか持っていて、当然それにはGPS機能があるから、GPSを管理するアメリカはその位置情報をリアルタイムで握っていました。
 そこへ照準を合わせて、仁丹程度の大きさのプラズマを打ちこめば心臓麻痺を起こせます。もちろん、プラズマは透過しますし、瞬時に体内で発生して消えるパルスアタックですから、表皮に穴は開きません。
 また、プラズマは強力な電気ですから、打ちこまれたら心臓はひとたまりもありません。
池田 同様の兵器は、実際にイラク戦争でも使っていますよ。(p.248)

[...]



飛鳥 アメリカが作った電磁波兵器は電子レンジ式でね、たとえば、それをテロリストに向けると体の中から熱くなる。アメリカは殺傷兵器じゃないと言ってますが……。
…でも、電磁波の出力レベルを上げたら、電子レンジの中の卵のように人体が血液の沸騰により爆発する。
池田 建前としては、暴徒鎮圧に使うと言ってるけど。…しかし、この兵器が細胞、特に脳細胞に対して長期的にどういう影響を及ぼすかということの検証は誰もしていない。本当は開発段階でやっているだろうけど隠している。
飛鳥 少なくとも動物実験はやっているはずです。電磁波兵器はプラズマ兵器でもありますから、最終段階ではすさまじい高熱で人体内部から発火し、わずか四分足らずで体が灰になるでしょう。[...]
池田 米軍もそうだし、先進諸国は大体電磁波兵器を持っていますね。日本を除けば。(p.p.263-264)


[...]

飛鳥 …老人の多くはテレビ漬けの日々を送っていて判断力が低下していますし、戦後からすべてを自民党にお任せする人生ですから、疑うことを知らず、何度もオレオレ詐欺に
引っかかります。…いざとなればアメリカが助けてくれるという妄想を抱いていますが、そういう人ほど真っ先に抹殺されるでしょうね。日本人はいつの頃からか自分の頭で物事を考えなくなったため、思考停止に陥っていますから。
池田 まあ、植民地国家ですから。そうなるでしょうね。(p.233)

Saturday, March 3, 2018

池田整治『離間工作の罠』

日本を分断する支配者の手口
Ikeda, S. (2015). Rikan kosaku no wana: Nihon o bundan suru shihaisha no teguchi. Bijinesusha.

仲のいい夫婦を離婚させる方法

…離間工作は、国家、民族レベルからあらゆる組織、個人レベルにまで行われる。敵対する、あるいは自分たちの利益に影響を及ぼす組織個人を叩くために、誹謗・中傷からデマの流布、果ては人物破壊まである。…民主党・小沢一郎氏への人物破壊工作はその典型であろう。
…仲のいい夫婦間でも、信頼する友から「○○さんと二人で会っていたよ」などと思いがけないことを言われると、心に微妙なすきま風が入るだろう。猜疑心の強い人ならヒビが入るかも知れない。これが信頼する三人から別々に同じことを言われたならば、離婚まで決定的に溝は深まるかも知れない。まさに、嘘も三回言えば真実になる、と言われるゆえんである。
 例えば、信頼できる素晴らしい人と思っていたところに、知人からあの人は、「右翼」「左翼」「○○宗教」「反日」「誰々と会っていた」などと一言耳に入れられただけで、これまでのように絶対的に肯定的な感情で付き合えなくなった体験はないだろうか。(p.p.22-23)


恐怖と疑心暗鬼にとらわれた密告社会の完成

 国民党軍を追い出した占領地区に、集落ごとに広場に集め、武装した共産党員がやってくる。そして、「この中に反共産主義者が10名いる。明日の朝までに10名を出さなかった場合、全員反共産主義者と認め射殺する」と宣言する。
 そして翌日。村民は「反共産主義者はいない」とお互いをかばって誰も出さない。すると文字通り全員虐殺するのである。しかも婦女子には暴行、強姦、その後虐殺。
…翌々日。共産党員が隣の集落に赴く。「この中に…」
 隣の村の悲惨な状況が伝わっているだけに、お互いがお互いを反共産主義者とののしりあって、犠牲者を「告発」するようになる。特に、共産党員の示唆により、それまで尊敬されていた地主や村長、学校の先生、日本人など指導層がやり玉にあがったという。そして、住民全員の目の前で悲惨な「処刑」が行われる。
 例えば、住民みんなから慕われていた旅館の日本人女将さんは、地面に大の字に倒され、首と両手両足にそれぞれロープをかけられる。それぞれのロープの片方には馬がつながれている。そして合図とともに五頭の馬の尻に鞭が入れられる。五体が一瞬にしてバラバラになる。もし、このような処刑を「見学」しなければ、反共主義者として自らが処刑の対象となる。
…このような統治が続くと、疑心暗鬼の精神状態の中、生き残るために「嘘」をつくのが当たり前の社会となる。(p.p.57-59)


3S政策で愚民化し自主、独立の精神が育たないようにする

 また、国際関係論上では世界の自由主義体制の旗手であるアメリカも、実体は世界金融支配体制の「駒」と見ることもできる。健康に生きる一部の支配層エリートたちと化学物質漬けで太らされ富を収奪される大衆との二極化が極端になってきた。ただし、こちらの場合は得意のマスメディアを使った「3S(Screen:スクリーン=映画、Sport:スポーツ=プロスポーツ、Sex:セックス=性産業)政策」という愚民化政策で、真の支配構造に意識がいかないようにしている。これも形は違うが、国民の本来目指す方向をそらすための「欲望を使った離間工作」と言える。(p.p.61-62)

核、原発問題に日本は口を出せない

 [広島の被爆地の]内部被曝は、データをとるABCC(原爆障害調査委員会)の関係者にも伏せられていたわけである。
 実際は、爆心からはるか十数キロメートル離れた死の灰が降った地域を、たまたま帰宅時に通過した少女が、成人して生んだ子供が一つ目小僧の奇形児であった症例がある。しかしこれも原爆症とは認定されていない。
  […]
  1954年3月1日、南太平洋でマグロ漁を操業していた第五福竜丸が、ビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験の死の灰を被ってしまったのだ。…第五福竜丸以外に98隻のマグロ船が同じように内部被曝している。日本政府は、日本に寄港後これらの船、マグロ、船員の被曝状況を測定し、アメリカにデータを送ったあと、日本では「なかったこと」にずっとしてきた。実際は、被曝した船員の三分の一ががんで亡くなっているにもかかわらず。そして30年後…日本政府の担当部署もその被曝データを、「実はありました」と発表した。(p.p.92-93)


原発反対者=左翼主義者という離間工作

…反原発、反核、あるいは反米を表明するものたちを、[世界金融支配体制者が]独占支配したメディアを使って「左翼主義者」「共産主義者」「親ソ連(ロシア)・中国」「赤(アカ)」、あるいは「過激派」「テロリスト」と「レッテル」を貼ることで、世論を反原発・原爆運動から分断することができる。典型的な「レッテル」による「離間工作」である。(p.103)

植民地化500年の真実を捏造する壮大な離間工作

[朝鮮半島南北に国家が成立した]事後の朝鮮戦争は、この分断・支配を利用して世界金融支配体制が、戦争ビジネスで暴利を貪った離間工作の成果とみることもできる。
 また、現代でも米軍横田基地から米軍最大の輸送機C-5が日本からブルドーザーを積んで平壌飛行場まで飛んだことも確認されている。つまり、北朝鮮の基地建設をアメリカが支援し、北朝鮮に日本へ向けてミサイルを発射させて、アメリカは日本からさまざまな手段でお金を上納させている。一言でいえば、巧妙な離間工作による「用心棒代」である。(p.p.110-111)


永久の贖罪意識の刷り込み

[戦後]特に欧米人による植民地支配、ユダヤの金融世界支配の実態を鋭く分析した、いわゆる彼ら世界金融支配体制に「不都合な戦略書」約7700冊を日本列島から持ち去っていった。まさに学問と思考の自由を止める「焚書坑儒」が行われたわけである。
 今、私の手元にはそのうちの三冊『思想戦と国際秘密結社』(北條精一編著)と『ユダヤの人々』(安江仙弘著)、『新聞とユダヤ人』(武田誠吾著)がある。みごとな世界金融支配体制の歴史的分析と考察である。
…贖罪意識を植え付けるには、まずそれまでの心のよりどころを破壊し、不安定にすることである。それには「民族の歴史」を否定して「縦の糸」を切り、さらに人間関係の基本である「家族の絆」という「横の糸」を断ち切り、精神的に不安定な状態に落とし込むことである。つまり日本人としてのアイデンティティの喪失である。そのうえで、彼らの作った歴史観、社会観を断ち切った心のすき間に植え付けるのである。
 「歴史をなくした民族は滅びる」という言葉があるが、神話が先祖の物語として現代に綿々とつながり、世界唯一太古から続く日本の歴史を教育の現場から徹底して排除した。(p.p.114-115)


現代は日本人を病弱化しながら金融収奪する最終段階

…人口爆発を回避するためにワクチンの中に避妊成分を入れたり、エイズやサーズ、インフルエンザの遺伝子操作ウイルス、つまり生物兵器が堂々と使われる時代となった。エボラ熱もやがてその流行の真実が解き明かされる時がくるだろう。
 いずれにせよ、フォート・デトリック(メリーランド州)にある米陸軍感染症医学研究所でウイルス兵器を作り、治療ワクチンも作る、いわゆる「マッチポンプ」で彼らの医薬品メーカーが大儲けしている。世界金融支配体制によると、未来の地球上での適正人口は5億人とのことである。残るのは彼らに忠誠をつくす奴隷的白人だけらしい。…いずれにせよ、日本人の少女全員に百害あって一利もなく避妊成分も多く入っていることがわかっている子宮頸がん予防ワクチンをなぜ強制的に全員に打たせようとするのか(子宮頸がん予防のワクチンとされる「サーバリックス」には、有機水銀やアルミニウム、さらにペットの去勢・避妊薬として開発された成分までもが含まれると言われる)。
 現に世界で約3万人、日本でも2000人に近い少女に健康被害が出ている。これらは、「人口削減」というキーワードで納得できる。彼らにとって、もっともやっかいな民族・日本人を早々に抹殺したいのであろう。(p.p.139-140)