Friday, February 11, 2022

船瀬俊介『コロナと陰謀』

 Funase, S. (2020). Korona to inbo: Daremo ienai seibutsu heiki no himitsu. Hikarurando.

PCR検査キット「注意書き」に、わが目を疑った。その「COVID-19用検査キット」に、こう記載されている。

「……この検査は、他の様々なウイルスにも〝陽性"と反応します」

そして―。〝陽性"反応する病原ウイルス例として、七種類をあげている。それは、「インフルエンザA型」「インフルエンザB型」「アデノウイルス」……から「マイコプラズマ」「クラミジア」などなど。これらは普通の風邪を引き起こすウイルスなどだ。…それを、ジョンズ・ホプキンス大学は「新型コロナ(COVID-19)」感染数と、重々しく偽って公表している。それを、世界のメディアのキャスターたちは深刻な表情で伝えている。…さらに、「注意書き」には、〝陽性"反応ウイルス例として七種類あげているだけだ。つまりは〝それ以外"のウイルスにも〝陽性"反応する可能性がおおいにある。…さらに、PCR測定用キットの「説明書」にも、こう「注意書き」がある。

「……検査の結果〝陽性"でも、それで新型コロナウイルス感染症(〝COVID-19")と『診断』したり、『治療』の根拠としてはいけない」(p.p.317-321)

PCR検査の信頼度を測定した実験もある。検査を行って、二週間経過観察して、〝陽性"が正確か?判定したものだ。その結果〝偽陽性率"は八〇%にたっしていた。つまり、まったく正常な五人がPCR検査を受けると四人が〝陽性"とされてしまう。(p322)

アンドリュー・カウフマン医師は、明瞭だ。

「……検査で〝陽性"になった五人のうち四人は、じっさいには全く病気ではなかった。これは大変大きな数です。〝偽陽性"率が、五%未満であれば、まあ『良い検査』といえます。それでも一〇〇人のうち五人は『病気』とされてしまいます。だから、理想的ではない。最良の〝偽陽性"率は、一%未満でしょうね ……八〇%とは、あまりにも不正確。何も測定していないのと同じ。」(p.324)

だからPCR"陽性"=新型コロナウイルス感染症として"病名"を付けるのは、完全な詐欺である。医師法にも違反する違法行為だ。

…彼[崎谷博征医師]は、すでに二月の時点で、PCR検査のデタラメさに気づいた。

「……だから、統計について議論することすら、馬鹿らしくなって数字を追うこともやめました。このような"フェイク統計"は、WHOやCDC("ビッグファーマ"製薬利権と"回転ドア"官民ゆ着)が、毎年のインフルエンザウイルスねつ造も行っており、すでに常識となっています。とくに、ワクチンの売り上げが低下したときには、インフルエンザウイルス感染症の数をふくらませる。そのため、医師に、検査なしでも"疑わしい"症例をカウントさせているのです。こういった、いい加減さを通り越した統計を元にして、何を議論しても始まりません」(p.p.353-355)

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「……一九九三年、WHOは『家族計画』のための『出産コントロール・ワクチン』を発表した。公開研究によれば、一九七六年までに、研究者は『破傷風トキソイド(TT)』と『ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)』を結合させ、『出産抑制ワクチン』を開発、これにより、妊娠ホルモンが免疫系によって攻撃される。妊娠女性には中絶効果があり、避妊効果もある。反復接種で不妊効果は延長できる。さらに、WHO研究者たちは、より強力な『不妊ワクチン』の開発に取り組んでいる。それは遺伝子組替え(GM)技術を応用する。WHOは刊行物で『予測不能な先進国の人口増加を抑制する』―という長期目的を表明している」

悪質なのは、これらWHO"不妊ワクチン"が「破傷風ワクチン」などに偽装され、接種されてきたことだ。二〇一四年、これらワクチンを分析したところ、不妊成分hCGが試料の半分から検出された。つまり、ケニアで展開された「破傷風撲滅キャンペーン」の正体は、"人口抑制"キャンペーンであった。(p.p.298-299)

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ペンタゴン(米国防総省)の「生物化学兵器」予算請求の公聴記録。(極秘扱い)

(第九一米国議会下院・歳出委員会小委員会での公聴会)(一九六九年六月九日)

そこで、生物兵器製造を担当するドナルド・M・マッカーサー博士が次のように証言している。

「……生物兵器が微生物であることは、皆さんのすべてがご存知のことと思います。(中略)今後、五年から十年以内に、これまでに知られているいかなる病原性微生物とも、いくつかの重要な側面で異なる新しい感染性微生物を製造することが、恐らく可能になるでしょう。このような微生物の最も重要な点は、われわれが感染症を制圧するのに頼っている体内の免疫系と医療には、恐らく対処できないであろう……ということです。これが、実行可能であるか?明らかにする研究プログラムは、一〇〇〇万ドルの総費用で、五年以内に完了できるでしょう」

‥まさにエイズ・ウイルス(HIV)の実像そのものだ。そして、米軍部は、請求通りの予算を獲得し、研究開発に没頭した。そして―、最初のエイズ患者が、ニューヨークに出現したのは、まさにマッカーサー博士が予言したとおり一九七九年、春のことである。

エイズ・ウイルスが遺伝子組替えで合成されたウイルスなら、いったい、何と何を組み合わせたのだろう?その謎もゼーガル夫妻は解明している。

「……ピスナウイルスは、羊の脳細胞を致命的に破壊することで知られています。(いわゆる狂羊病)。しかし、人間への感染性はありません。『これは、このウイルスの粒子表面(エンベロープ)に、ヒト細胞のたんぱく質と結合するたんぱく質がまったくないためです』(ゼーガル博士)、ところが、博士はエイズ・ウイルスの構造を調べて、その遺伝子配列(ゲノム)には『ヒトT細胞白血病ウイルスのゲノムの一部と類似する領域がある』ことを発見した。この白血病ウイルス(HTLV-I)は、人間に一種の血液ガンを生じさせて、T4細胞の内部で増殖します」(『超インフルエンザ』)

ここで、T4細胞とは「T型白血球細胞」のことである。これは、外部から侵入したウイルスや細菌などを攻撃する免疫細胞の一種。

「……つまり、博士は、エイズ・ウイルス遺伝子配列は、ピスナ・ウイルスと白血病ウイルスの遺伝子を"つなぎ合わせた"ものであることを見抜いたのです」(同)

ちなみにエイズ・ウイルス(HIV)を合成した施設も判明している。それは、ペンタゴン(米国防総省)管轄のメリーランド州フォート・デトリック研究所である。 

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「新型コロナは、『人工的に二種のウィルスを合体した』キメラ(人造生物)の可能性が濃厚だ」([ソルボンヌ大学] A・アサニン博士 進化生物学 2020/3/19)

「……アメリカの科学者は、すでにコウモリなど動物のコロナウイルスの"ハイブリッド"の人工ウイルスを完成させている。二〇一三年には、すでに研究者たちは、この新型コロナウイルスを、人間に感染させる方法を研究している」(科学誌『ネイチャー・メディスン・ジャーナル)   

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新型コロナウイルスのパニック発生直前に、アメリカの大企業のCEOが次々に退陣していたことが、明らかになった。その数は史上最大の一四〇〇人にたっする。これらCEO大量退職は、二〇〇六年のリーマンショックをも、上回る。それも、コロナショック直前の大量辞任だ。

「まるでコロナ不況を見越したかのようだ」「事前に知っていたのではないか?」

その不自然な大量退職に、疑惑が浮上している。なぜなら、二〇二〇年は、未曾有のコロナ不況が世界を覆っているが、二〇一九年には、米国株式市場も好況が続いていた。大企業の多くは堅調に業績を挙げていた。だから、大企業のCEOにとって、辞める理由など、いっさい見当たらない。

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日本いや世界のメディアにとって、ワクチンについて、マイナス情報を流すことは厳禁である。それでも、悲劇はもれ伝えられる。

「高森町、健康被害で賠償金―下伊那郡高森町は…二〇一二年に町による麻疹(はしか)と風疹ワクチンの混合ワクチンの集団予防接種を受けた後、急性小脳炎と診断された女性=当時一三歳=への賠償額五五三万円余を決定する議案を議会に提出。原案通り可決された。女性は二〇一九年二月、予防接種法に基づく国の健康被害救済制度の認定を受けた。町が認定を基に支払うべき賠償額を算定していた」

小さな一段の新聞記事だ。内科医、内海聡医師は、二〇二〇年一月二三日、こう綴る。

「……まさに氷山の一角。おそらく、小脳炎だけでも全国に一〇〇倍から数百倍はいると推測する。アメリカのワクチン強制化の流れも、日本でうるさいのも、ロビー活動の結果に過ぎない」(フェイスブックより)

   

Wednesday, July 7, 2021

中野剛志, 中野信子, 適菜収 『脳・戦争・ナショナリズム~近代的人間観の超克』

 Nakano, T., Nakano, N., & Tekina, O. (2016). Nō, sensō, nashonarizumu: Kindaiteki ningenkan no chōkoku.


サイコパスは擬態する

適菜:ロンドン大学神経生物学研究所の石津智大研究員のチームが、絵画や音楽で「美しい」と感じたとき、脳の一部分の血流量が増加することを解明したそうです。この美しいか醜いかを判断する領域と、倫理的に正しいか邪悪かを判断する領域は同じなのですか?

信子:そうなんです。私たちは、倫理的に正しい行動を「美しい」と言ったり、自分勝手な行動を「醜い」と言ったりしますね。実際、美醜と正邪を判断しているのは、脳の同じ領域の反応にもとづいているわけです。これを言うとフェミニストに代表される人々が嫌がりそうなので、あまり言わないようにしていたのですが。

剛志:たしかに美人のほうが詐欺師としては優秀だったりもしますね。それは錯覚を利用しているのだろうか?

信子:そうですね。けれど、逆に胡散臭さを感じたりもします。「あの人、爽やかすぎる」なんて。

剛志:なかなか微妙ですね。

信子:ただ非常に優秀な詐欺師というのは、そんな胡散臭ささえ感じさせない。正しさと美しさの錯覚を利用して生き延びる戦略に長けているんですね。つまり、美しさや正義を巧みに擬態する能力が高いわけで、そんな個体のことをサイコパスと呼びます。

サイコパスというとすぐ連続殺人の凶悪犯を思い浮かべがちですけど、ちょっと定義が違いますね。二十五人に一人という高確率で存在する、と主張する研究者もいます。ともあれ、彼らの擬態戦略が有効だからこそ、その遺伝子も生き残っているわけです。

適菜:私も以前サイコパスについて調べたのですが、たしかにその多くは社会性をもっていて世の中に紛れ込んでいる。

犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは、サイコパスのほとんどが男性で、政治家、弁護士、レイプ犯、詐欺師などに多いと指摘しています。彼らはウソをついて社会を破壊していきますが、魅力的に見えることもあるそうです。

(p.p.146-148)

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剛志:よく「アメリカという国は多様性があっていい」とかいう話は嘘っぱちです。アメリカほど規格の統一や標準化が好きな国はありません。

信子:いわゆるグローバルスタンダードも米国発ですしね。(p.112)


剛志:リントホルムとホールの論文には、ヨーロッパ人がよくアメリカについて言うこんなジョークが書いてある。

 「アメリカ人は選択の自由を尊重する。ただし、アメリカのやり方を選択したときだけだ」(p.113)


Monday, March 1, 2021

Begley, S., 『脳を変える心』

ダライ・ラマと脳学者たちによる心と脳についての対話

Begley, S., & Mogi, K. (2010). Nō o kaeru kokoro: Darai rama to nō gakushatachi ni yoru kokoro to nō ni tsuite no taiwa. Tōkyō: Bajiriko.

The original title: Begley, S. (2008). Train your mind, change your brain: How a new science reveals our extraordinary potential to transform ourselves.

製薬会社からは歓迎されなかったが、神経科学者ヘレン・メイバーグは二〇〇二年に、鬱病発症者の脳に対する効果は抗鬱薬でも偽薬でも同じであると示した。メイバーグがテキサス大学健康科学センター・サンアントニオ校の研究者とともにおこなった実験で、鬱病が治った患者に用いられた治療薬は、広く処方されているパキシルなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であっても、患者が坑鬱薬だと思い込まされているだけで同等の効能をもたない偽薬であっても、脳の活動が同じように変化したことを確認した。fMRI画像によれば、どちらの場合も活動は大脳皮質で増加し、大脳辺縁系で減少していた。(p.p.219-220)

Sunday, October 11, 2020

荒谷卓『戦う者たちへ』

Araya, T. (2015). Tatakau monotachi e: Nihon no taigi to bushido. Namikishobo.

政府が認めた拉致認定者は現在まで十七人だが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致の可能性を調査する市民団体である「特定失踪者問題調査会」によれば「拉致の疑いが否定できない特定失踪者は、二百五十人以上にのぼり、うち拉致の疑いが高いとした失踪者は七十人以上に達している」という。

この人たちは、まったくの一般市民で特別の人が狙われたわけではない。しかも、拉致現場は日本全国のみならず海外にまで及ぶ。特に問題なのは、拉致に加わった犯人が、いまだ一人も捕まっていないということだ。

この拉致の状況をシミュレートするために、関係者とともに実際に拉致状況を再現してみた。その結果、国家も国民も警戒心の薄い日本では、どこでも簡単に日本人を拉致できることが認識できた。とはいっても、一人の人間を拉致するためには、情報をとって準備をし、拉致した被害者を国外に連れ出すのに、少なくとも十名以上の協力者が必要だ。しかも、これまでの手口からは、その土地に詳しい人物、つまり現地の日本人が加担していないと難しいということもわかった。 

このような拉致がこれまで頻繁に繰り返され、その犯人が一人も捕まっていないのに、誰もこの状況を危険視しないのはなぜだろうか。(p.p.1-2)

Saturday, July 18, 2020

岡田尊司『脳内汚染』

Okada, T. (2008). Nōnai osen. Tōkyō: Bungei Shunjū.


ゲーム制作者のハウランドは、職業的な見地から、ゲームには五つの中毒性の要素があるとしている。①ゲームを終了させる中毒、②競争の中毒、③熟練の中毒、④探索の中毒、⑤高得点の中毒である。…ゲームは最高の叡智を傾けて、中毒を起こしやすく設計された、一種の「合成麻薬」だということである。
『タイム』誌によると、ビデオゲームにこうした麻薬的な依存性があることは、ゲーム開発者の間では公然の秘密だという。タイム誌が接触したあるゲーム開発者は、匿名を条件に次ぎのように語っている。
「ビデオゲームは、すべてアドレナリンを出せるかどうかにかかっている。アドレナリンを出させる一番手っ取り早い方法は、やられると思わせることだ」
医学的にいって、交感神経からアドレナリンがもっとも盛んに血液中に放出されるのは、ファイト・アンド・フライト、つまり、やるかやられるかという危険の中で、必死に戦うか、逃げている瞬間である。そして、敵を倒し、危険を逃れたとき、達成感とともに、脳の中ではドーパミンが放出されることになる。
覚醒剤打ったときも、ギャンブル中毒の男がギャンブルをしているときも、アドレナリンとともに、ドーパミン・レベルの上昇が起きている。アドレナリンは、心臓をどきどきさせ、ドーパミンは気分を高揚させる。
ゲーム開発者は、今にもやられそうな状況を、できるだけリアルに体験させるシチュエーションを作ることで、体にはアドレナリンを、脳内にはドーパミンを溢れさせる。そのために、日夜知恵を絞っているのだ。(p.p.100-101)


テレビをはじめとする映像メディアに、人々がどれほど依存しているかは、それに依存することをやめようと思う人がほとんどいないため、まったく意識されないほどである。

だが、映像メディアのない環境に置かれると、依存を形成している人は、しだいに落ち着かなくなり、映像メディアの探索行動を開始する。せっかく旅行に行ったのに、ホテルに着くなり、テレビを見始める人では、そうした依存が疑われる。いつも見ている番組の視聴を遮られると、ひどく不機嫌になり、攻撃的な反応を示す。普段は穏やかな人が、そうしたときだけ血相を変えることもある。ある研究では、一週間テレビの視聴をやめさせる実験を行ったところ、イライラが増え、口論や殴り合いのケンカが起きてしまったという。テレビ依存も、ゲーム依存同様、物質依存と変わらない性質を持っているのである。(p.124)

Friday, July 3, 2020

内海聡『99%の人が知らないこの世界の秘密』

Utsumi, S. (2014). Kyujukyupasento no hito ga shiranai kono sekai no himitsu: Karera ni damasareruna. Isutopuresu. 

恐怖の飛行機雲「ケムトレイル」

ケムトレイルとは、簡単にいえば「毒をふくんだ飛行機雲」である。さまざまなウイルスや有害物質を人工繊維の中にふくませ、それを上空から散布しているのだ。…一躍、時の人となった元CIA(米中央情報局)局員、エドワード・スノーデン氏もケムトレイルについて言及している。
ケムトレイルには、以下の物質がふくまれているとされる。


・突然変異を起こした三〇〇種類のカビ
・乾燥させた赤血球
・二六種類の金属(バリウム、アルミニウム、ウランなど)
・さまざまな病原菌や化学物質
・鎮静剤などの薬
・カチオン性ポリマー繊維
・繊維に閉じ込められた小さな寄生虫の卵
・地球外バクテリア


ケムトレイルは、先進国の政府、軍、製薬企業の共同プロジェクトだ。…本当の目的は、政府は人口削減、軍は生物兵器と気象操作の実験、製薬企業は人々を病気にして薬を売ることである。

…ケムトレイルの被害が最も深刻なのは米国だが、この国ではケムトレイルが原因とみられる奇病が流行している。それが「モルジェロンズ病」だ。すでに六万世帯で被害が発生しているという。…すでに米国では有志団体による告発が始まっている。(p.p.113-116)

こんな「最新兵器」がすでに使われている

もっと恐ろしい話もある。ケムトレイルの中に「バイオAPI」(ナノロボット)という最新ナノ兵器を混ぜ込もうというのだ。
…こうした技術の大半は軍事技術からきている。開発しているのは、米国防総省の研究部門である「DARPA(ダーパ)」(国防高等研究局)だ。

…彼らは脳を模した新しい「チップ」の開発も手がけているし、マッハ四〇(四ではない)の飛行機の研究も手がけているし、高速ステルス機の研究も手がけてるし、脳内チップなどを使った「疑似テレパシー」技術(メッシュネットワーク)についても研究しているし、四足歩行ロボットについても研究している。「透明ディスプレイ」もすでに開発されており、まさに映画『ミッション・インポッシブル』の世界が現実になっている。
これらはすべて米国で暴露されていることであり、ウソでも誇張でもなんでもない事実だ。


あなたがたの使っているスマートフォンは、そんな軍事技術の時代遅れの産物だ。インターネットも同様である。(p.p.117-118)

Tuesday, April 21, 2020

Moreno, 『操作される脳: Mind Wars』

Moreno, J. D., Kubota, K., & Nishio, K. (2008). Sōsa sareru nō: Maindo uōzu. Tōkyō: Asukīmediawākusu. 
(The original title: Jonathan D. Moreno, Ph.D., "Mind Wars - Brain Research and National Defense")

臭気兵器の設計者は長らく糞便の臭いに心を奪われていたようである。一九九八年の軍の文献によれば、第二次世界大戦の際の発想は、ドイツ占領軍にこっそり「フー・ミー(Who Me)」という化学薬品をなすりつけて、「物笑いの種」にしてやろうというものだった。(p.296)

二〇〇一年六月、テキサスの、元海軍中佐が代表となっている企業と海軍研究所の科学者とが、糞便の臭いの元となる化合物に対する特許を取得し、「不愉快な嗅覚刺激を用いて、人間の行動をコントロールしたり変更させたりするという手法は、現代の戦争において魅力的な発想である」と述べている。エッジウッドでも「米国政府基準トイレ臭気(U.S. Government Standard Bathroom Odor)」を用いた同様の研究が行われている。(p.298)


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ばい菌を戦争に利用しようという発想は(城壁から感染した馬の死骸を投げ込むといった雑な形ではあったが)古代から存在していた。現代的な微生物学は、単に経験に頼るのではなく「合理的」な方法で病原体を選択、さらにいは設計することまで可能にしている。…アメリカ、イギリス、カナダは共同で攻撃用の秘密生物兵器プログラムを立ち上げたが、これには米国陸軍化学戦サービス(Army Chemical Warfare Service)が関係していた。
(p.325)


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一九七二年に、アメリカは生物兵器に関する国際条約、生物毒素兵器禁止条約(Biological and Toxin Weapons Convention/BTWC)を批准した。この条約は平和的および防衛目的の研究以外は許されない、と明言するものである。ソビエト連邦も批准国となったが、アメリカが生物兵器プログラムを終了させたことを信じようとしなかった。その疑念のもと、ソビエトは大がかりな最高機密システムを構築した。これはバイオプレパラートと呼ばれ、民間の皮をかぶって少なくとも一九九二年までは活動していた。
…一九七九年には、スヴェルドロフスクの生物兵器工場から炭疽菌が漏出する事故が起こったのである。正確な死亡者数は知られていないが、見積もりは六六人(ソビエト当局の発表数)から一〇〇人以上まで様々である。
(p.p.325-327)


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アメリカ科学者連盟(Federation of American Scientists/FAS)の生物兵器の専門家であるバーバラ・ハッチ・ローゼンバーグが『ディスアーマメント・ディプロマシー(軍縮外交)』という機関紙に書いた論文によれば、生物毒素兵器禁止条約が一九七五年に発行してから一五~二〇年間というもの、国防総省が行うプログラム自体が機密扱いにされることはなかったものの、「アメリカ軍の欠陥や脆弱性、あるいは技術の飛躍的な発展」を明らかにするような研究結果については機密にされていた。

その後、おそらく湾岸戦争とソビエトのバイオプレパラートの発覚とが原因なのだろうが、国防総省は方針を変えたように見える。9・11のちょうど一週間前、『ニューヨーク・タイムズ』は、機密扱いされていた三つの生物兵器防衛プロジェクトについて報道し、条約を都合のいいように解釈していると指摘した。三つのうち、一つはワクチンに耐性を示す炭疽菌の作出だったが、ソビエトがそのような炭疽菌を生産したと考えられていて、それに対する防衛方法を見いだすためというのが大義名分だった [注182] 。アメリカと西側同盟諸国はこの暴露に動揺を示したが、9・11の攻撃が起こったために、沈黙に転じた。(p.339)


[注182]…ニューヨークタイムズがすっぱ抜いたプロジェクトについてアメリカ政府官僚は防衛目的だと主張したが、細菌工場で炭疽菌を大量に培養し、細菌爆弾のモデルを炸裂するなど、兵器開発そのものと言える点があった。

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ウイルスのような生物兵器は三つの要素が関係する。まずペイロード、つまりウイルスの遺伝情報、次にウイルス外皮など送達システムに関わるもの[注183]、さらに、人体の器官系など標的とされるものであり…いずれも、遺伝子工学で病原体を加工することによって操作し得る。たとえば、ウイルスか細菌の病原体に、外来、あるいは合成した遺伝子を挿入すれば、野生株が本来もたない性質を加えることができる。うまくいけば、脳や神経系を標的にした新型神経兵器の開発が可能なのだ。



[注183]ウイルス兵器は人体の細胞内に侵入することによって効果を発揮する。細胞内に侵入する際、ウイルスは、対象となる細胞表面の受容体など、特定のタンパク質に結合するが、ウイルス側に細胞表面のタンパク質が存在していなければ結合できず、侵入もできない。人体を構成する細胞は、種類によってそれぞれ特定のタンパク質が細胞膜に発現している。ある特定の細胞にウイルスを感染させたいと思ったら、その細胞のみで発現するタンパク質に結合できるタンパク質をもつように、ウイルスの遺伝子を操作すればよいことになる。


過去、旧ソビエト連邦では攻撃目的の生物兵器開発計画が進められていた。…先進的ウイルス神経兵器によって、短いペプチド鎖(アミノ酸が鎖状に結合したもので、生物活性を有する)をコードする合成遺伝子を中枢神経に送り込むというものである。中枢神経系に入ると、合成遺伝子をもとにデザイナーペプチドが生成され、それが奇襲攻撃を行うのである。このペプチドの効果は、その病原体が通常引き起こす症状とは全く違う。たとえば、脳内で生成されると悪性の神経変調物質として働き、ニューロン間の関係や通信を変化させて脳の機能を無効にしてしまう。感染性病原体としては、合成遺伝子を速やかに標的に送り届ける能力をもつものが選ばれる。この新型神経兵器において、病原体はまさにトロイの木馬であり、通常ならば到達できないようなところまで遺伝子を送り込むことが可能になる。
(p.p.347-348)



「…部隊(ユニット)が機能するための能力は、すべて頭のなかにあります。そうすると、もし恐怖やその他の感情によって部隊の忠誠心を崩壊させることができれば、軍隊は、力をもって戦う存在であることをやめてしまうでしょうね。たとえば閉所恐怖症に襲われた兵士は防護マスクをむしりとってしまうでしょう。他には、恐怖、のどの渇き、心拍数増加、腸の運動亢進とか……。ペプチドの効果としてはこのあたりが狙われていると思われます。」(生物兵器の専門家) (p.350)

 Russia accuses US of running a biological weapons lab in Georgia