Thursday, March 9, 2017

武藤清栄『介護職の人間関係』

メンタルをちょっと変えればうまくいく! : 現役介護職の実際の体験談から読み解く : 介護職の人にありがちな人間関係のストレス、悩みを心の専門家が解決!
Muto, S., & Kaigo no ningen kankei kenkyukai. (2015). Kaigoshoku no ningen kankei: Mentaru o chotto kaereba umaku iku : Gen'eki kaigoshoku no jissai no taikendan kara yomitoku : Kaigoshoku no hito ni arigachi na ningen kankei no sutoresu nayami o kokoro no senmonka ga kaiketsu. Seibundoshinkosha.

モラハラの加害者は、自分を正当化しようとして相手の人格を継続的に傷つけます。自己愛に満ちている人が加害者になりやすいと言われており、本当は自分の責任なのに相手に転化する、つまり投影してしまう傾向があります。
そして、自分を正当化するためには、「傷つけられても仕方がないダメな人だ」という認識を、被害者や周囲に思い込ませようとします。

・・モラハラの被害者になってしまったとき、「悪いのは自分かもしれない」と思わないことが大切です。
そして(会議や宴会の日時を教えないなどの嫌がらせに対して)じっと我慢するのではなく、「私は、連絡がなくて困ってしまった」など、そのときに生じた自分の気持ちを、「私は」を主語にして素直に伝えるようにしましょう。あまり深く考えず、さらりと伝えればいいのです。伝えることで、もんもんとしていた自分の気持ちが少し楽になりますし、続けるうちに相手の中に「自己主張をする人だ」という認識が高まって、モラハラの対象ではなくなる可能性もあります。

また、自己愛性格の人がモラハラ的な言動をやめる方向に向かうには、「自己愛にそれほどこだわらなくても、自分の尊厳は傷つかない」と気づくことです。(p.p.69-70)

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