tag:blogger.com,1999:blog-472129080083037374.post8662453529189844983..comments2023-12-15T08:27:01.535-08:00Comments on 新しいタイプの人権侵害と暴力 Unprecedented Human Rights Violations: 荻野富士夫 『特高警察』nhttp://www.blogger.com/profile/15732451581955681414noreply@blogger.comBlogger1125tag:blogger.com,1999:blog-472129080083037374.post-24120633367890172792018-05-27T05:17:54.326-07:002018-05-27T05:17:54.326-07:00武装解除と刀剣(昭和の刀狩り)
敗戦国日本を占領した連合軍がまず実施したのが武装解除である。陸・海...武装解除と刀剣(昭和の刀狩り)<br /><br />敗戦国日本を占領した連合軍がまず実施したのが武装解除である。陸・海・空軍の解体だけにとどまらず、民間所有武器の回収から、民間航空機の保有禁止に至るまでの徹底したものであった。このような徹底した武装解除によって、日本は軍事的に丸裸にされただけでなく、精神的にも丸裸に近い状態に置かれた。このような状態が続くことによって、抵抗の意欲を奪われていき、やがてこれが無抵抗につながってきている。<br /><br />…秀吉の刀狩りが農民から武器を取り上げて、支配者と被支配者という身分の違いを自覚させるようにしたのと同じである。<br /> 連合軍の武装解除は、武器を持つ連合軍という支配者と、すべての武器を奪われて、抵抗能力をすべて失ってしまった被占領国民という図式になり、身分の違いをはっきりと自覚させる最も有効な措置であったと考えられる。<br /><br />…従来の取り締まりが明治四十三年(一九一〇)制定の「銃砲火薬取締法」や「治安警察法」などに基づいて、原則的に所持の自由を認めながら、部分的な規制を加えるという方針で目的を達成してきたのを根本的に変更するものであった。<br /><br />…[占領終了後の法改正でも]原則として所持禁止であることは変わりがなく、占領軍の意向によって方針転換させられた取り締まりの方向は、そのまま踏襲されて現在も続いている。運用面では、戦時中の「治安維持法」の運用を思わせるような、各種取り締まりに際しての名目上の便法として使われることが多くなっており、現実に銃刀法違反を名目にした取り締まり件数が以上に高い数字を示している。これらのことも、刀剣に対する嫌悪感を生み出す遠因の一つになっているのであろう。(p.p.171-174)<br /><br />得能一男 『刀剣鑑賞の基礎知識』nhttps://www.blogger.com/profile/15732451581955681414noreply@blogger.com